[あらすじ] 庭に亡父の作った1坪ほどの大きさの四角い池が有る。
ほったらかしである。
池のすぐわきに、十年ほど前にタラの木を植えた。
春にタラの芽をタラふく食べるためだ。
タラの葉は、大きい。
一見、枝から小枝が分かれて小さい葉がたくさん並んでいるように見えるが、
羽状複葉と呼ばれる大きな一枚の葉である。
この葉が、池に落ちる。
朽葉が池の水を肥やす。
栄養の豊富過ぎる水は緑に濁る。
一昨年あたりだったか、アオコが発生した。
酸素が欠乏すると出るらしい。
汚れた水の象徴のようなものだ。
※
池の隅に30㎝立方の深い部分が有り、そこからパイプが上がって排水口になっている。
排水口の先に短いパイプを繋いでおくと、
池に満々と雨水が貯まる。
溜まったところでその短いパイプを外すと、排水口から一気に水が流れ出る。
この水流で、池の底の泥を吐き出させる、という仕組みになっている。
ところが、東日本大震災の際の揺れで、どこかから水が漏れるようになり、
ちょうどこの排水口の高さくらいまでしか水が貯まらなくなった。
池の底の汚れを排出させる仕組みも働かなくなってしまった。
だから、水の汚れも進んでしまった。
※
このことがずっと気になっていた。
池の水漏れがどの箇所で起きているのか、探さねばならないが、
そのためには周囲の土が乾いている時でないとなかなか難しい。
そんなチャンスの時にはケロリと忘れてしまっている。
※
ヒキガエルの繁殖の後、死骸が池の中で腐る。
これが貯まるのもよろしくない。
私は、繁殖期の後、池の底やパイプを掃除した。
少しづつ、泥を搔き出した。
やってられん。
どうにか排水口からどっと吐き出させたい。
3月の大雨の日、池に満々と水が貯まった。
この水圧を使いたい。
私は濁った水に入って、パイプの入り口辺りをつついたりしてみた。
結局、池の縁の煉瓦を少し割って、
パイプの縦の部分に棒を突っ込んで、詰まった泥を搔き出した。
すると、流れが通って一気に泥が出てきた。
泥が詰まり過ぎて栓になっていたようだ。
※
池を作りたての頃、ポンプで水を循環させていた。
吐水口に桶を置いていた。
それだけでも泥は減らすことができていた。
使っていたのは、便所の浄化槽用のポンプだった。
当時はまだ下水道が完備していなかったのだったか。
いや、下水道が完備して不要になった物を転用していたのだったか。
家の外壁に沿って、ポンプ本体が置いてあった。
※
ポンプの調子が悪くなった。
チョロチョロという水の音が、不安定になった。
一定しないモーター音と水音に、私は神経質になってしまった。
ポンプを使わなくなって、池の水な濁りがちになった。
※
それでも鯉はへいちゃらである。
アオコが出たって鯉は生きている。
どれだけ図太いのだろう。
※
池を再生したい。
私は鯉に興味が無い。好きじゃない。
むしろ嫌いだ…
他の生き物を貪欲に食ってしまう。
いっそこいつ食ってやろうか。
いや、臭みを抜くのにどれだけかかることか。
※
ポンプは汚水用と清水用に大きく分かれる。
池の水がきれいなら清水用で良いのだが、
今の状態で清水用ポンプを使ったら、まず詰まって壊してしまう。
とにかく一度は池の水を全て出して、
ちょいと掃除して、中に日光を当ててやらねばなるまい。
そのために汚水用ポンプを買うか?
いや、その後、水を循環させるためには清水用ポンプが必要だ。
※
ビオトープのようにしたい。
今の状態だと、来るのはシオカラトンボばかりだ。
トンボは、産卵場所を選ぶ。
種類によって好みが異なる。
静水を好むもの、濁っていて良いもの、澄んだ静水が良いもの、
流れている水じゃないとイヤというもの、など。
シオカラトンボのヤゴは、静水の底の泥の中にいる。
だから、都市部でもよく見られるのだ。
シオカラトンボのオスはなわばり意識が強い。
産卵期には池のそばにいて、他のトンボが来ると追い払う。
シオカラトンボ同士だけでなく、他の種類のトンボも追い払ってしまう。
シオカラトンボが居付くと、つまらん。
※
田んぼも作りたい。
土を入れて田にする部分と、清水の池の部分と、
中を二つに区切ったらどうだろう。
あるいは、泥が貯まる槽を分けるとか?
それか、上流に濾過槽を分けるとか?
でも池の中に濾過槽を作ったら、濾材を掃除したり交換したりするのがたいへんか。
網籠に濾材を入れれば交換しやすいかな?
流水域と止水域と両方欲しがるからたいへんなのか。
あ、いっそ、池の中心に止水域を作って、周りを流水にするとか。
あはは、流れるプールみたいに
などと
具体的にどうすれば良いか、解決策が絞れないだけに、
妙にアイディアばかりが暴走する。
※
まあ、2~3年かけてできればいいや。
ほったらかしである。
池のすぐわきに、十年ほど前にタラの木を植えた。
春にタラの芽をタラふく食べるためだ。
タラの葉は、大きい。
一見、枝から小枝が分かれて小さい葉がたくさん並んでいるように見えるが、
羽状複葉と呼ばれる大きな一枚の葉である。
この葉が、池に落ちる。
朽葉が池の水を肥やす。
栄養の豊富過ぎる水は緑に濁る。
一昨年あたりだったか、アオコが発生した。
酸素が欠乏すると出るらしい。
汚れた水の象徴のようなものだ。
※
池の隅に30㎝立方の深い部分が有り、そこからパイプが上がって排水口になっている。
排水口の先に短いパイプを繋いでおくと、
池に満々と雨水が貯まる。
溜まったところでその短いパイプを外すと、排水口から一気に水が流れ出る。
この水流で、池の底の泥を吐き出させる、という仕組みになっている。
ところが、東日本大震災の際の揺れで、どこかから水が漏れるようになり、
ちょうどこの排水口の高さくらいまでしか水が貯まらなくなった。
池の底の汚れを排出させる仕組みも働かなくなってしまった。
だから、水の汚れも進んでしまった。
※
このことがずっと気になっていた。
池の水漏れがどの箇所で起きているのか、探さねばならないが、
そのためには周囲の土が乾いている時でないとなかなか難しい。
そんなチャンスの時にはケロリと忘れてしまっている。
※
ヒキガエルの繁殖の後、死骸が池の中で腐る。
これが貯まるのもよろしくない。
私は、繁殖期の後、池の底やパイプを掃除した。
少しづつ、泥を搔き出した。
やってられん。
どうにか排水口からどっと吐き出させたい。
3月の大雨の日、池に満々と水が貯まった。
この水圧を使いたい。
私は濁った水に入って、パイプの入り口辺りをつついたりしてみた。
結局、池の縁の煉瓦を少し割って、
パイプの縦の部分に棒を突っ込んで、詰まった泥を搔き出した。
すると、流れが通って一気に泥が出てきた。
泥が詰まり過ぎて栓になっていたようだ。
※
池を作りたての頃、ポンプで水を循環させていた。
吐水口に桶を置いていた。
それだけでも泥は減らすことができていた。
使っていたのは、便所の浄化槽用のポンプだった。
当時はまだ下水道が完備していなかったのだったか。
いや、下水道が完備して不要になった物を転用していたのだったか。
家の外壁に沿って、ポンプ本体が置いてあった。
※
ポンプの調子が悪くなった。
チョロチョロという水の音が、不安定になった。
一定しないモーター音と水音に、私は神経質になってしまった。
ポンプを使わなくなって、池の水な濁りがちになった。
※
それでも鯉はへいちゃらである。
アオコが出たって鯉は生きている。
どれだけ図太いのだろう。
※
池を再生したい。
私は鯉に興味が無い。好きじゃない。
むしろ嫌いだ…
他の生き物を貪欲に食ってしまう。
いっそこいつ食ってやろうか。
いや、臭みを抜くのにどれだけかかることか。
※
ポンプは汚水用と清水用に大きく分かれる。
池の水がきれいなら清水用で良いのだが、
今の状態で清水用ポンプを使ったら、まず詰まって壊してしまう。
とにかく一度は池の水を全て出して、
ちょいと掃除して、中に日光を当ててやらねばなるまい。
そのために汚水用ポンプを買うか?
いや、その後、水を循環させるためには清水用ポンプが必要だ。
※
ビオトープのようにしたい。
今の状態だと、来るのはシオカラトンボばかりだ。
トンボは、産卵場所を選ぶ。
種類によって好みが異なる。
静水を好むもの、濁っていて良いもの、澄んだ静水が良いもの、
流れている水じゃないとイヤというもの、など。
シオカラトンボのヤゴは、静水の底の泥の中にいる。
だから、都市部でもよく見られるのだ。
シオカラトンボのオスはなわばり意識が強い。
産卵期には池のそばにいて、他のトンボが来ると追い払う。
シオカラトンボ同士だけでなく、他の種類のトンボも追い払ってしまう。
シオカラトンボが居付くと、つまらん。
※
田んぼも作りたい。
土を入れて田にする部分と、清水の池の部分と、
中を二つに区切ったらどうだろう。
あるいは、泥が貯まる槽を分けるとか?
それか、上流に濾過槽を分けるとか?
でも池の中に濾過槽を作ったら、濾材を掃除したり交換したりするのがたいへんか。
網籠に濾材を入れれば交換しやすいかな?
流水域と止水域と両方欲しがるからたいへんなのか。
あ、いっそ、池の中心に止水域を作って、周りを流水にするとか。
あはは、流れるプールみたいに
などと
具体的にどうすれば良いか、解決策が絞れないだけに、
妙にアイディアばかりが暴走する。
※
まあ、2~3年かけてできればいいや。
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