犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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木の者

2015年05月03日 | うつろい
木の枝は、時々切ってやらないと、混み過ぎる。
混み過ぎると奥の葉に日が当たらない。
陽射しを求めて、必要以上に枝が伸びる。
また混む。
この悪循環。

まず、枯れた枝は切る。
それから、形よく枝わかれした樹形になるように、
良い枝だけ残して、不要な枝を切っていく。
ここの判断が、ちょっと難しい。
切ったら残りの形がどうなるか、頭の中に描きながら切っていく。



桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿。
という言葉はよく知られている。
けれど、桜も剪定はする。

梅を切るのは簡単だから積極的に切りなさい。
桜は馬鹿じゃ切れないから、慎重に学んで切りなさい。
という意味なんじゃないかな、と
剪定しながら考えていた。



玄関先に、金木犀と花桃と桜が植わっている。
キンモクセイも、よく整えないとボッサボサになる。

ハナモモは齢を取っているが、毎年真っ白な花が盛んで、
近所の人にもほめられるので、つい伐れない。
しかし、庭に若い木が育っているし、
隣に住宅が建ったら映えなくなるから、今後どうするか考えたい。

傷んで枯れていた幹を1m近く、切り落とした。



桜も40歳くらいだ。
老母はオオシマザクラだと言うが、どうも違う。
自然に生えてきたものだから、鳥の糞の中の種から出たもので、
雑種だろう。

枝が張り過ぎたので、7~8年前だったかに、
ご近所さんの植木屋さんに頼んで、ずいぶん切った。
幹から、太い枝が一本だけ南に伸びる、奇妙な形になってしまった。

その太い枝から、新しい枝がぐんぐん出ている。
この、太い横枝の上が、なんとも居心地良い。

奄美にはケンムン(木の者)っていう、木の精がいるという。
又がいくつか以上になった古いガジュマルの木に棲むそうだ。
そりゃ、居心地良かろう。

毛虫が出る前の、ひとときの楽しみだ。

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