犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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目は猫の手を借りて開けるもんだよ

2017年04月17日 | イキモノタチ
母が客人に言う。
「病気のせいでよく目が開かないので、失礼します。」

まぶたがよく開かない原因に、まぶたを開くための筋肉を動かすための神経が
うまく通じていないという場合もある。
検査した結果は、母はこれではなかったので、病気ではない。
単に、まぶたを開ける筋肉の力が衰えているのである。

ただお客さんに通りやすく言い訳したのかもしれないが、
病気ではないという意識を高く持っていれば出ない言葉なんじゃないか
という気もする。

ケアマネージャーさんなどに、「目をしっかり開けて見てください」と
言われたり、自分でもなんとか見ようとする時に、
手の指でまぶたを押し上げたりする。
それじゃ目を開けたことにならない。
ケアマネさんは困ったようにぷすっと笑う。



友人Mは猫を3匹飼っている。

猫はマイペースだ。
夜更けでも、要求する。

ちょっとおなかすいた。
外の様子が見たい。
トイレ掃除しろ。
起きて。
起きて。
起きて。
ねえ。
ねえ。
ねえねえねえねえ。

布団から出ている部分にチョイチョイしてくる。
手に細い切り傷が絶えない。



飼い主が起きないと、猫の目覚まし行動はエスカレートする一方だ。
Nの家の猫は、寝ている腹の上にダイブしてくる。
最初は横から。
次はこたつの上から。
それでも起きないでいると、窓枠の上から飛び降りてくる。

しなやかな猫とはいえ、体重7kgのものが腹の上に落ちてくるのはこたえる。

ある日、起きずに根競べしていたら、どこかへ上っていく物音がおかしい。
エアコンの上までのぼって踏み切ろうとしている。
わかったわかった!起きる起きる!

猫様の前に人間は無力だ。



冬場、布団から出ているのは、友人Mの顔だけである。
顔にも細かな傷が増える。
猫は、Mのまくらもとの頭の上の位置にすわって、
そこからチョイチョイする。

人間のほうも、チョイチョイされたくらいじゃ起きなくなる。
寒いし。布団から出たくないし。
猫は考える。
起きているということは、目を開けているということだ。
目を開ければ起きる。

猫は頭上から、Mのまぶたを引っ張り上げる。チョイーー

わかったわかった!
ここでわからないと、目を開けた瞬間に爪が入りでもしたら、コトだもの。

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