[あらすじ] 昼間の図書館は常連さんだらけ。
近所にひとつ、銭湯が残っている。
露天もあり、清潔感もあるので、たまに行く。
銭湯の前の道は、住宅街の中にしてはやや広い。
小さな商店街にもなっている。
今はだいぶ廃れてしまっている。
電気屋は量販店に仕事を奪われている。
古本屋はネット販売の仕事に追われ、店を開けずに中で作業するばかりになった。
銭湯の向かいのスーパーも、何年かおきに入れ替わる。
しかも、あまりよそでも見ないスーパーが入るので、名前を覚えるのに時間(年月)がかかる。
そして、名前をおぼえた頃には、別のスーパーになっている。
なんとなく流行らないが、それはもう少し大きいスーパーが近くに在るからであって、
けっしてこの場所にできるスーパーの質が良くないわけではない。
老母84歳をデイケアに送り、帰りにこのスーパーに10時前に寄る。
客は2~3人いるか、どうか。
けれど、毎回見る人がいる。
大柄なおばちゃんで、店員さんによく話しかける。
知り合いが来れば他のお客さんともよく話す。
私も挨拶されたことがある。
「あら、久しぶりじゃない!」
久しぶりじゃない。初めて言葉を交わす。
どなたかとお間違えでしょうけど、おはようございます、とだけ返事しておいた。
おばちゃんのおしゃべりに、店員さんは感じ良く付き合う。
忙しいスーパーだったらレジ打ちに忙しいところだろうけれど、
なんせ客が少ない。
レジは2台。
しかし2台とも稼動していることはあまり無い。
閑散としているが、レジの店員さんの感じ良さと弁当の安さで
時々利用する。
ほめる時は名前を出そう。
梅の湯向かいの全日食チェーンのレジのパートさん、いいわ。
よく見ていると、近所のお年寄りの常連さんが多いようだ。
少しでも近くの店で買い物を済ませたい人は、
けっこう周囲に住んでいる。
一定の支持は得ている。
十何年か前、仕事中にこの店の前を通ったら、
小学生2、3年生の男子が指を切ったか、血を流している。
仲間はそれぞれに家に向かってしまって、一人になった。
指の根元をもう片方の手で押さえさせ、腕を上げさせた。
家はどこか聞いても、泣くのをこらえるので必死なのか、
返事ははっきりしない。
しかたなく、スーパーに入って店員さんを探し、
手を洗わせてくださいと子どもを連れて行ったら、
慌てて処置してくれた。
お任せしました。
十何年か前、仕事中に滑って転んだ時、
このスーパーの、あ、もちろん経営は違う会社だった頃、
この店の向かいの道端で座り込んで動けずに休んでいたことがある。
すると、長靴、制服、ゴム手袋、帽子まで全部白の、
つまり精肉か何かの担当らしきおばちゃんが、
スーパーの裏手から出て来て、「痛くて歩けないの?」
と痛み止めの軟膏を取って来て、塗ってくれた。
バイクにまたがって、職場ではなく家のほうが近かったのでようよう帰ったが、
後で整形外科に行ってみたら、骨折していた。
軟膏でおさまる痛みではなかったな。
そんなこんな、なんとなく愛着のある地元スーパーには、
どうか長生きしてほしい。
それがかなわずとも、どうか入れ替わりでも経営が入ってほしい。
店があると、道や町に活気が出るからね。
近所にひとつ、銭湯が残っている。
露天もあり、清潔感もあるので、たまに行く。
銭湯の前の道は、住宅街の中にしてはやや広い。
小さな商店街にもなっている。
今はだいぶ廃れてしまっている。
電気屋は量販店に仕事を奪われている。
古本屋はネット販売の仕事に追われ、店を開けずに中で作業するばかりになった。
銭湯の向かいのスーパーも、何年かおきに入れ替わる。
しかも、あまりよそでも見ないスーパーが入るので、名前を覚えるのに時間(年月)がかかる。
そして、名前をおぼえた頃には、別のスーパーになっている。
なんとなく流行らないが、それはもう少し大きいスーパーが近くに在るからであって、
けっしてこの場所にできるスーパーの質が良くないわけではない。
老母84歳をデイケアに送り、帰りにこのスーパーに10時前に寄る。
客は2~3人いるか、どうか。
けれど、毎回見る人がいる。
大柄なおばちゃんで、店員さんによく話しかける。
知り合いが来れば他のお客さんともよく話す。
私も挨拶されたことがある。
「あら、久しぶりじゃない!」
久しぶりじゃない。初めて言葉を交わす。
どなたかとお間違えでしょうけど、おはようございます、とだけ返事しておいた。
おばちゃんのおしゃべりに、店員さんは感じ良く付き合う。
忙しいスーパーだったらレジ打ちに忙しいところだろうけれど、
なんせ客が少ない。
レジは2台。
しかし2台とも稼動していることはあまり無い。
閑散としているが、レジの店員さんの感じ良さと弁当の安さで
時々利用する。
ほめる時は名前を出そう。
梅の湯向かいの全日食チェーンのレジのパートさん、いいわ。
よく見ていると、近所のお年寄りの常連さんが多いようだ。
少しでも近くの店で買い物を済ませたい人は、
けっこう周囲に住んでいる。
一定の支持は得ている。
十何年か前、仕事中にこの店の前を通ったら、
小学生2、3年生の男子が指を切ったか、血を流している。
仲間はそれぞれに家に向かってしまって、一人になった。
指の根元をもう片方の手で押さえさせ、腕を上げさせた。
家はどこか聞いても、泣くのをこらえるので必死なのか、
返事ははっきりしない。
しかたなく、スーパーに入って店員さんを探し、
手を洗わせてくださいと子どもを連れて行ったら、
慌てて処置してくれた。
お任せしました。
十何年か前、仕事中に滑って転んだ時、
このスーパーの、あ、もちろん経営は違う会社だった頃、
この店の向かいの道端で座り込んで動けずに休んでいたことがある。
すると、長靴、制服、ゴム手袋、帽子まで全部白の、
つまり精肉か何かの担当らしきおばちゃんが、
スーパーの裏手から出て来て、「痛くて歩けないの?」
と痛み止めの軟膏を取って来て、塗ってくれた。
バイクにまたがって、職場ではなく家のほうが近かったのでようよう帰ったが、
後で整形外科に行ってみたら、骨折していた。
軟膏でおさまる痛みではなかったな。
そんなこんな、なんとなく愛着のある地元スーパーには、
どうか長生きしてほしい。
それがかなわずとも、どうか入れ替わりでも経営が入ってほしい。
店があると、道や町に活気が出るからね。
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