犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

日本の電力は3割が原子力、という言い方のウソ

2011年04月21日 | 椰子の実の中
4月18日の朝日新聞1面に、世論調査の結果が載っていた。

記事↓

「原子力発電は今後どうしたらよいか」という質問で四つの選択肢から
選んでもらうと、
「増やす方がよい」   5%
「現状程度にとどめる」 51%
「減らす方がよい」   30%
「やめるべきだ」    11%

日本は電力の3割を原発でまかなっていると紹介したうえで同様の質問をした
2007年の調査では、
「増やす方がよい」   13%
「現状程度にとどめる」 53%
「減らす方がよい」   21%
「やめるべきだ」    7%

原発の利用の賛否は
「賛成」   50%
「反対」   32%

「反対」の層でも、原発の今後について20%が「現状程度にとどめる」と答えた。

福島第一原発の事故に対しては、
「大いに」56%、「ある程度」33%の合わせて89%が
「不安を感じている」と答えた。
他の原発で大きな事故が起きる不安については、
「大いに感じる」50%、「ある程度感じる」38%。

↑ということ。


"現状維持"。
変わることに警戒があり、良い変化をあまり期待できない。
どうも、そういう傾向がわれわれ日本人にはあるのではないか。
でも、それって年寄りの特徴じゃない?
高齢化社会っていうのは、社会の構成員が高齢化することによって
社会そのものの性質も高齢化することなのか。


"不安"
記事には更にこうある。
他の原発で大きな事故が起きる不安を「大いに感じる」と答えた人のなかでは、
原発を今後、「減らす」「やめる」と答えた人の合計が55%と高い。

えー。高い、って言うけど・・・
これからも放射能が漏れるような事故がありそうで怖い、という人の
半数近くが、それでも原発は減らさない、と言っているわけだ。
これは、苦しい考え方だ。


政府も電力会社も、ウソばっか言って、安全だ安全だ、って国民をダマシてきた。
って思うんなら、この
「日本の電力の3割は原子力でまかなっています」ってのも
疑ってかかればいい。

ほいさっ!


実は、原発が無くても、日本の電力は足りる。
「日本の電力の3割は原子力でまかなっています」ってのは
「だから原発は必要です。
反対なんかするアナタ、アナタだって電気は使ってんでしょ!
電気の恩恵を受けるなら、原発に反対なんかしちゃオカシいよ!」と
持っていくための言い回しだ。
ホントは足りる、っていうデータを隠している。

他の発電方法に、まだ余力がある。


京都大学の小出裕章って先生による、解説↓
原発が無くても、電力は足りている。

http://www.youtube.com/watch?v=PLJVLul6Wz0&feature=rtupdates&src=yt_results&tid=58027453796450304&eid=1302670809976543_178532739_3244514836&l=bit.ly/eTrnJo


映画『東京原発』の中で、"教授"が解説する場面のダイジェスト↓
ここでも、同じことを言っている。

http://www.youtube.com/watch?v=3gFvgSFumog


正確な知識を得ることで、切り拓かれる道がある。
不安は自らの手で解消できる。
と、思うんだがなぁ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 庭木の剪定 | トップ | 再開発が進む »

コメントを投稿

椰子の実の中」カテゴリの最新記事