犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

節分に歌おう「ひいらぎかざろう」

2013年12月06日 | うつろい
[あらすじ] キリストの誕生は実は夏だったが、ヨーロッパ土着の冬至のお祭りと結び付いて現在のクリスマスになった。
魔除けのために棘のある柊を飾るのは洋の東西を問わない。


ヨーロッパでは日の一番短い冬至に、魔除けの柊を飾り、
日本では立春の前の節分に、魔除けの柊を飾る。
柊とセットで鰯の頭も飾っちゃう。
こんなうっかりした習俗だが、案外古くから行われていたようだ。

ヨーロッパで「ひいらぎかざろう」と歌えば冬至だが、
日本で「ひいらぎかざろう」と歌うのは節分というわけだ。

さてその柊だが、実はヨーロッパのと日本のとは、まるで違う種類だ。
ヒイラギと言うと、モクセイ科で、東アジア原産というからこちとらが本場だ。
今ちょうど花を付けており、モクセイ科だからキンモクセイに近い、
とてもすがすがしい香りを放っている。

実は、黒っぽい紫色になる。
おや。クリスマスリースのと、ずいぶん違う。

クリスマスで飾るのは、セイヨウヒイラギでモチノキ科だ。
こちらは今、赤い実を付けている。
実は苦くて、鳥が食べないのだという。
葉は棘が有って痛いし、鳥も近寄らないので、聖なる木とされたのだろう。

古い木では、葉の棘がなくなってくる。
「木も人間も、年を取ると丸くなる」と、小学生の頃に幼馴染のMのお母さんに教わった。
柊は何歳くらいで丸くなってくるのだろう…。

家の近所に、市の天然記念物になっている柊がある。
農家の北東の入り口の両側に植えられ、大きく枝を張り、
木の門になっている。
棘は多くない。

ここら(調布、多摩あたり)の農家の古い習慣だが、今残っているのは
あまり無いらしい。

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