犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ひいらぎかざろう

2013年12月05日 | 日々
[あらすじ] キリストが生まれたのは羊を夜も放牧している夏のことのようだが、
ゲルマンの冬至のお祭りと合体させることでヨーロッパにキリスト教が受け入れられていった。


そのゲルマンの冬至のお祭りのことを、ユールと言う。
英語でもクリスマスのことをyuletideと言い、これは
「ひいらぎかざろう」という歌の歌詞にも登場する。
しかもこの歌はもともとウェールズの大晦日の歌だとか。

Deck the hall with boughs of holly,
Fa la la la la la, la la la la.
Tis the season to by jolly,
Fa la la la la la, la la la la.
Don we now our gay apparel,
Fa la la, la la la, la la la.
Troll the ancient Yuletide carol,
Fa la la la la la, la la la la.

ひいらぎの輪っかで門口飾ろうやっほっほーい
めでたいひよりだやっほっほーい
着飾って祝おうやっほっほーい
昔懐かしユールの歌だよやっほっほーい
(スヤマ訳)

ここで歌われている、ひいらぎなどで作ったクリスマスリースも、
ゲルマンの習慣が元だ。
そもそもはキリストの誕生とはなんも関係無い。

日本でも、節分にはひいらぎを玄関口に飾る。
年中緑を保つ力強い常緑樹であり、しかも葉の縁にトゲがある。

なぜゲルマンではひいらぎを飾ったかというと、
冬至の夜には魔物がいっぱい出てくるからだ。
ご馳走を捧げ、玄関にはトゲの有る葉を飾って、
家の中に魔物が入って来ないようにしたわけだ。

節分も同様だ。
鬼を払うために豆まきをする。

冬至は二十四節気のひとつ。
節分は立春、立夏、立秋、立冬の前日のことだが、今では特に立春の前日を言う。
立春イブというわけだ。
正月は現行のカレンダーの1月1日だが、旧正月は立春である。
節分は今で言う大晦日だったわけだ。

季節の節目というのは、モノが動く。
日が変わる。
風が変わる。
水や土も変わる。
ゆらりとした中で、目に見える生き物も目に見えぬイキモノも、動きだす。

目に見えないモノに鈍感な人間が身を守るために、魔除けとして
ヒイラギを飾る。


クリスマスでもなんでもない。

つづく

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