犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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CP+

2017年03月04日 | よみものみもの
[あらすじ] 横浜美術館で篠山紀信展。
同じ週に今度はパシフィコ横浜で写真関連の商業フェアCP+。

大きめのメーカーのブースでは、プロカメラマンが様々なテーマで数十分しゃべる。
もちろん、そのメーカーの製品を使うとこんなことができますよ、という宣伝になっている。
カメラやレンズだけでなく、カメラバッグや現像ソフトやプリンターも扱っている。

会場は男性が多いが、女性向けのかわいいカメラバッグを作っているメーカーで、
女性カメラマンがパッキングの話をしている場所に、ほぼ女性ばかりが群がっている光景は
ちょっと珍しい感じがした。

カメラ趣味男性のCP+におけるもうひとつのお楽しみは、コンパニオンガールを撮影することだ。
オタクのにおいのするカメラマンが、あちこちでおねえさんに声を掛けて、写真を撮っている。
妙な世界だなあ。



私はオリンパスのOM-D EM-5を使っている。
デジタルカメラだが、小型で、十代の頃に使っていたキャノンAE-1と同じように手に収まるのが良い。
小型なのは、ミラーレスだからだ。
センサーも小さいが、おかげで物は大きく撮れる。
昆虫を克明に撮りたくて選んだカメラだ。

しかし、風景も撮りたい。
ちょうどオリンパスで風景写真のカメラマンが話をする。
聞いてみると、最新機種に搭載された機能を使って撮っている。
レンズも最近続々と出ている、超広角レンズだ。
ちぇっ、そりゃそうだよな。

オリンパスはマイクロフォーサーズに徹している。
そう決めたと発表があったのは、私がミラーレス初号機のEM-5を買った後だった。
良いメーカーを選んだ、と思った。
続々出る新製品は買えないけどね…。

モンゴル深く、トナカイ遊牧民の暮らしを撮るカメラマン清水哲郎さんは
「これを撮った時はマイナス20度で、あったかいです。」なんて言う。
いっぺんマイナス30度を経験すると、そういうものらしい。
着込んでも着込んでも、足先は凍傷になったそうだ。
体を温めるために、肉をたくさん食べるのだという。

・・・
パシフィコ横浜に着いて、会場入り口へ向かって建物沿いを歩いていて、思い出した。
一度、来たことがある。
7,8年前だったろうか。ダライ・ラマ14世が来日して、ここで講話をした時だ。

最後に質問できる時間があって、ある白人男性が、
肉食していると聞いたが本当か、という質問をした。
ダライ・ラマは、チベットの習慣に従って、チベット人として肉を食べている、
というようなふうに答えていた。
質問者は不快そうに顔を歪めて席へ戻って行った。

清水さんの話を聞いて、同じ場で聞いたそんな話を思い出した。
肉を食わねば体がもたない環境なのだろう。
生活習慣や民俗というものは、気候風土に根ざしていて、
土地と人とは切り離して考えられるものではない、というように思う。
砂漠の民の思想、島国根性、大陸的性格、いろいろあるわな。

清水さんがモンゴル奥地のトナカイ遊牧民を撮るようになったのには、経緯がある。
モンゴル人のカメラマンの友達が、若くして飛行機事故で亡くなったのだ。
彼の仕事をこれで終わらせるわけにはいかない、という気持ちから
モンゴルに通うようになったのだそうだ。



さて最後にもうひとつ、ハービー山口さんの話を聞いたのだが、
長くなるのでこれはまた今度。

帰り際、出入り口に立つ警備員の女性に、写真を撮らせてくれと頼んでいる男性がいた。
警備員さんは困った顔で断っていた。
コンパニオンガールじゃないっての。コスプレじゃないっての!
入場証を見ると、一般ではなく出版関連の人らしい。
プロとしてもどうかと思うわね。

今度行くなら、ぜひ昆虫写真の海野さんの話が聞ける日に行きたいものだ。

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