犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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2020年09月21日 | 犬と暮らす
[あらまし] 8月24日、飼い犬ジーロくんが息を引き取った。
享年15歳と1ヶ月。
慢性腎不全のため、1年4ヶ月にわたって自宅で皮下点滴をしていた。

あれから、4週間経った。
新しい犬を迎えたいと思い、保護団体に会いに行くことにした。
行きの車を運転しながら、最期の時のことを思い出し、
涙が出た。
でも涙が出るのは、何週間ぶりだろう。
ジーロのお気に入りのマットも、今はもう毎日嗅いだりはしていない。
そろそろ洗わないと雑菌の繁殖が、なんてことのほうが気になりだしている。



インターネットで保護犬の里親募集記事を探す。
「ペットのおうち」というサイトを見付けた。
いろいろな保護団体が募集記事を投稿している。
共通のテンプレートに基づいているので、
必要な情報を得やすい。

飼いたいこちら側が持っている条件が有り、
保護団体が求める里親の条件もまた有る。

たとえば私は、体重10~15㎏くらい、
できればオス、でもメスも良い、
後々もう一頭迎えたいので他の犬とも過ごせること、
できれば鼻面の黒い短毛の犬、
といった条件を持っている。

なんでもかんでも犬なら迎えれば良い、ってものでもない。
その犬が死ぬまで、自分が責任を持って飼い続けられるかどうか。
そのためには、自分の手に負える犬でなければならない。
見た目が好みというのもけっこう大事。
そして、会ってみて相性を確かめることが最重要だ。

団体側が求める条件とは、
本当にペットとして飼う目的であるかどうか、
死ぬまでちゃんと飼うかどうか、
予防接種などを含め、医療にかけるかどうか、
そのための収入は充分に有るか、
住居は飼育に適切か、
犬より先に死んでしまうような年齢ではないか、
その人に何か有った時に飼育してくれる人はいるか、
一人暮らしではないか、
といったことだ。



私は51歳で一人暮らしである。
これだけで、もう随分とふるいにかかる。
多頭飼いお断りという団体も有る。
なかなか難しい。



東京レインボープライドの会場で、
犬の保護活動をしている人たちに会ったことが有る。

異性愛社会の中で、異性愛者以外は単身ということになりがちだ。
では家族としてのペットを飼いたいという時にも、そこがハードルになる。



ある団体は単身者応募不可であった。
一方で、「家族または同居人(LGBT可)」
といった表現も見られた。

社会は着実に変わってきている、と
ここでも思った。



LGBT活動家。動物の保護団体の活動家。
つくづく頭が下がる。

社会活動をしていると、
つらくかなしいできごとに遭うことは多い。



「ペットのおうち」の里親募集記事は
たくさんある。
その中から自分に合う犬を見付けるために、
条件を絞ることができる。
ネットショップでも有るような、絞り込みだ。

また、記事を表示する順番を変えることができる。
最初は「新着順」になっている。
ネットショップなら「安い順」などが有るけれど、
ここではどんな順が有るのだろう、とカーソルを移動させた。

そして、プルダウンメニューから「期限順」をクリックした。
そこには、「明日までにお迎えが来ないと処分が決まっています。」
といった投稿が並んでいた。
記事の掲示期限ではない。
命の期限なのだ。



ある団体のアンケートに答えた。
家族、住居、収入など、
こと細かな質問に答える。
かなりのプライバシーを預けることになる。



ある団体の保護施設に行った。
私が会いに行った犬は、初対面からなつくタイプの犬ではない。
近付くと立ち上がって何歩か退く。
こちらをまっすぐ見ようとはしない。



私は51歳単身というハンデが有るが、
一方で、経験と友人というアドバンテージも持っている。

今まで4頭の犬を飼ってきたが、
どれも、どこかで飼えなくなったのを引き取った犬ばかりだ。
最初のと次のは成犬で引き取り、
最近の2頭は仔犬からだ。
その時には母犬と7頭の仔犬を一旦預かった。
いろいろな性格の犬を飼ってきた経験が有る。

単身だが、すぐ近所に手伝ってくれる友人がいる。
信頼できる人が3人もいる。
仔犬を預かった時も、その後、私が足を骨折した時も、
交替で世話をしに来てくれた。
確かな前歴が有る。



せいぜいアピールしたおかげか、
今度、お散歩デートできることになった。

とにかく、
当の犬が私を気に入ってくれるか、どうか。
まあそれは、一緒に生活し始めてから築いていくことなのかもしれない。
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