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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

おいしゃーす

2020年09月17日 | よみものみもの
めんどくせえな。



「ありがとうございます」を「あざーす」とか
「〇〇じゃない?」を「〇〇じゃね?」とか
タレントがテレビで多用する言葉をまねて
若い層を中心に一般に広まることは
往々にして、有る。

話し言葉とは、そうやって移り変わってゆくものだ。
と、納得した上で、
ずいぶんきったねえ言葉づかいが流行ってやがんな、けった糞わりぃ
と、思っている。

子どもと話す大人が、子どもの使う言葉を同じように使うことに、
必要性は感じる。
ただ、そういう大人が大人同士で話す時にも
子どもと話す時の言葉を使うことには、
なんだコイツ、ガキの言葉つかいやがって、糞だな
と、思ったりもする。

とまあ、
心の言葉遣いがいっちゃんきったねえのは私でございます。



困っている。
「お願いします」と言う時に、
心の中で同時に
「おいしゃーす」
と言ってしまうのだ。

まったく、
「深大寺のおっさんは挨拶がきったねえな」
と言われても、ただただ
うっせえな
と認めるしか無い。

「柏の女は目が死んでんな」
などとやり返す気合いも無い。



つまりこれは、漫才コンビ”納言”への賛辞なのである。

you tubeで片っ端から納言の漫才を見て、
見過ぎて左脳に「みゆき語辞典」ができてしまったのだ。
「辞典」は、図書としての辞典のことではなく、
パソコンにおける辞典、つまり言語の変換プログラムのほうだ。

たいそう口が悪くなるので、
困っている。



立ち位置上手の女性、薄幸つまり
さちうすいと書いて、すすきみゆき
と読ませる芸名だ。

非常に巧妙な名前で、
ただならぬオトナでなければこんな名前は付けられない、
と感心した。

これは実は、ある番組の中でビートたけしが命名したものだと知った。
なるほど。
他にも書くのが憚られるようなヒドイ名前の候補が
いくつも有ったらしい。

25年くらい前に、「ビートたけしの作り方」という番組が有った。
その中で、飯島直子さんは「一本糞のりこ」と名付けられていた。
軍団の名前など、まったくきれいなもんである。



薄幸は、ネタの合間にくすぐりとして
煙草をブチかましながらどこかの街を一言で悪く言う。
これが、「街ディスり」と呼ばれてウケている。

「高田馬場の大学生はこりゃもう中卒だな」
「西川口はもう人間の住む街じゃねえな」
「大塚の救急車は全然急がねえな」
「蒲田に来ちまったらもう生きては帰れねえな」
「調布の女は笑顔がきったねえな」

などなど。



十八九の頃、浅草在住の人とバンドを組んだ。
応募してきたベーシストとやってみるために、新小岩のスタジオに入った。
新小岩という街は、多摩地区に住む私は初めて行く所だった。
その頃の私の左脳にみゆき辞典が有ったら、
「いやー、新小岩に用事がある人間はいねえな」
と言っていただろう。



「何飲んでるの」
「これはさ、小岩で買ったブッ潰れる酒です」
「小岩にそんなの無いよ」
「あ、小岩じゃねえわ、あれだ、新小岩だ
 いやホント小岩のみなさん申し訳ございませんでした」
「新小岩のみなさんにも謝らないとね」
「なんでだよ」
「なんでだよなんでだよ!」

なんで「なんでだよ」なんて言えるんだよ、
という意味で「なんでだよなんでだよ!」と安部がツッコむ。
二つ目の「な」の所がアクセントで、ひといきに「なんでだよなんでだよ」と言う。
これが面白い。
流行らないかな、と思う。
使ってみたいが、相手の「なんでだよ」を引き出す会話の流れを作らなければ
なかなか言うチャンスが無い。



さて、
しっかりとみゆき語辞典ができて口が悪くなったところで、
明日は国勢調査について書こうかなあ。
(やめとけ

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