[あらすじ] お爺さんのかわいがっている雀が、糊を舐めてしまったので、
日頃から妬んでいたお婆さんは、雀の舌を鋏でチョン切ってしまった。
お爺さんが雀を探し出すと、竹藪の奥の雀のお宿で、恩返しにご馳走をした上、
おみやげをくれた。
お爺さんの選んだ小さいつづらには宝が詰まっていた。
それを見たお婆さんは真似をして雀のお宿に行き、おみやげには大きいつづらを選んだ。
「家に帰るまで開けてはいけませんよ。」と注意されたのに、お婆さんは途中で開けた。
すると、中からは蛇や虫や魑魅魍魎が這い出てきてお婆さんに襲いかかったとさ。
※
台所によくナメクジがいる。
家の裏手に湿気が多く、庭にも草が多いので、ナメクジが多くても仕方ない。
と、思っていた。
しかし、私がせっせと台所を掃除するようになったら、ナメクジはだいぶ減った。
ところが、この頃、母がよく食べ物をこぼすようになったら、また増えた。
食事中にもこぼすし、準備中にもこぼす。
握る力が弱まっているので、これは仕方ない。
と、思っている。
ただ、母は以前から、生ごみを流しに置く習慣がある。
流しのトラップにも、三角コーナーにも、置く。
これは、若い頃からの習慣なので、仕方ない。
と、思っている。
母が食器を洗うと、洗い残しがある。べたついていたりする。
目も悪くなったし、ゴシゴシやる力もない。と、思っている。
しかしこれは、老いてからのことではなく、若い頃から洗い方はいい加減だった。
※
ゴキブリも多い。
ゴキブリの多いのも、ナメクジと同じ事情だ。
ゴキブリの語源は、御器かぶり、らしい。
食器にかぶりつくのだ。
ナメクジの語源はナメクジラらしく、
ああいう体形のものをクジラと呼ぶようだ。
そして、食器を舐める。
洗った食器を置いておくと、夜の間にそこいら中を這いまわっているようだ。
不快である。
※
虫の夢をたまに見る。
足元にぞろぞろ這っていて、気持ち悪い。
這い上がってこないかゾッとする。
空中をナメクジがこちらに向かって這い上がってくる、という夢もあった。
大きいつづらは絶対に選びたくない。
※
「真冬の服がまだしまってあるの。」と母が言う。
どこにしまったか分かれば出しますよ。
「袋に入れて、衣装ケースに入れてあるの。」
禁断の押し入れを開ける。
我が家の和室は8畳有って、その一面に押し入れが有る。
だから、押し入れは2間分有る。
その下の段に、衣装ケースが詰まっている。
オレンジ色と水色のプラスチックの衣装ケースがいくつかと、
なんだこれはトタンか?という素材のちょいと古臭いケースがいくつかと、
合わせて10くらい有る。
重い。
隙間も無い。
重ねて入れてある、上の段のケースの蓋をちょっと持ち上げてみる。
袋が見える。
袋の中身を確認するためには、やはりケースごと引っ張り出さねばならない。
なぜ何を入れたか表に書かないのだ。
こちらからは、夏物(今年の夏は着なかったわけだ)と、
ウールの膝掛けが何枚も入った袋が出てきた。
ほんじゃあっちのケースか、と開けると、
こっちにもウールの膝掛けが何枚も何枚も何枚も。
ここまでの作業で、既にどんよりと疲れてしまった。
被災地に送るべきやつだ、これは。
※
舌切り雀のお婆さんはどうなったんだっけ。
※
「あー、分かる、うちも箪笥の中がさー、」
と友人Yが言う。
ああ!あと箪笥が2棹という恐怖の領域が有るんだった。
日頃から妬んでいたお婆さんは、雀の舌を鋏でチョン切ってしまった。
お爺さんが雀を探し出すと、竹藪の奥の雀のお宿で、恩返しにご馳走をした上、
おみやげをくれた。
お爺さんの選んだ小さいつづらには宝が詰まっていた。
それを見たお婆さんは真似をして雀のお宿に行き、おみやげには大きいつづらを選んだ。
「家に帰るまで開けてはいけませんよ。」と注意されたのに、お婆さんは途中で開けた。
すると、中からは蛇や虫や魑魅魍魎が這い出てきてお婆さんに襲いかかったとさ。
※
台所によくナメクジがいる。
家の裏手に湿気が多く、庭にも草が多いので、ナメクジが多くても仕方ない。
と、思っていた。
しかし、私がせっせと台所を掃除するようになったら、ナメクジはだいぶ減った。
ところが、この頃、母がよく食べ物をこぼすようになったら、また増えた。
食事中にもこぼすし、準備中にもこぼす。
握る力が弱まっているので、これは仕方ない。
と、思っている。
ただ、母は以前から、生ごみを流しに置く習慣がある。
流しのトラップにも、三角コーナーにも、置く。
これは、若い頃からの習慣なので、仕方ない。
と、思っている。
母が食器を洗うと、洗い残しがある。べたついていたりする。
目も悪くなったし、ゴシゴシやる力もない。と、思っている。
しかしこれは、老いてからのことではなく、若い頃から洗い方はいい加減だった。
※
ゴキブリも多い。
ゴキブリの多いのも、ナメクジと同じ事情だ。
ゴキブリの語源は、御器かぶり、らしい。
食器にかぶりつくのだ。
ナメクジの語源はナメクジラらしく、
ああいう体形のものをクジラと呼ぶようだ。
そして、食器を舐める。
洗った食器を置いておくと、夜の間にそこいら中を這いまわっているようだ。
不快である。
※
虫の夢をたまに見る。
足元にぞろぞろ這っていて、気持ち悪い。
這い上がってこないかゾッとする。
空中をナメクジがこちらに向かって這い上がってくる、という夢もあった。
大きいつづらは絶対に選びたくない。
※
「真冬の服がまだしまってあるの。」と母が言う。
どこにしまったか分かれば出しますよ。
「袋に入れて、衣装ケースに入れてあるの。」
禁断の押し入れを開ける。
我が家の和室は8畳有って、その一面に押し入れが有る。
だから、押し入れは2間分有る。
その下の段に、衣装ケースが詰まっている。
オレンジ色と水色のプラスチックの衣装ケースがいくつかと、
なんだこれはトタンか?という素材のちょいと古臭いケースがいくつかと、
合わせて10くらい有る。
重い。
隙間も無い。
重ねて入れてある、上の段のケースの蓋をちょっと持ち上げてみる。
袋が見える。
袋の中身を確認するためには、やはりケースごと引っ張り出さねばならない。
なぜ何を入れたか表に書かないのだ。
こちらからは、夏物(今年の夏は着なかったわけだ)と、
ウールの膝掛けが何枚も入った袋が出てきた。
ほんじゃあっちのケースか、と開けると、
こっちにもウールの膝掛けが何枚も何枚も何枚も。
ここまでの作業で、既にどんよりと疲れてしまった。
被災地に送るべきやつだ、これは。
※
舌切り雀のお婆さんはどうなったんだっけ。
※
「あー、分かる、うちも箪笥の中がさー、」
と友人Yが言う。
ああ!あと箪笥が2棹という恐怖の領域が有るんだった。
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