[あらすじ] 図書館のカウンターで利用カードを放り出す男。
動きを無意識にコントロールするのは、錐体外路系という運動神経だ。
さて、図書館員の側から見ると、どう感じるか。
館員から利用者にカードを返す時は、利用者の方に向きを直してきちんと手渡す。
物の受け渡しのマナーを守っている。
ところが、かの男性はカードをカウンターの上に放り出すのだ。
これは館員にとっては気分の良いことではないだろう。
こういった動き、振る舞いによってひとの気分を害することは
他にもいくらもある。
電車のベンチシートに腰掛ける時、コントロールせずにドシンと座ると
7人掛けの全員とは言わないが、臨席にいた人は気分が悪い。
食卓に肘をつくことまでは良しとしても、コントロールせずにドンと突くと
テーブルが揺れる。
同席者が肘をついた拍子にスープがこぼれたことすらある。
静かな図書館のフロアーを歩くのに、コントロールせずにズルズル歩くと
けっこう音が響く。
誰しも、子どもの頃に「階段は静かに!」と叱られたのではないだろうか。
こと、コントロールしない動作というのは、ひとに不快感を与える結果になるようだ。
洗練された動きは見ていて気持ちが良い。
マナーというのは、無意識の運動神経である錐体外路系をちゃんと使う、
ということなのではないか。
つづく
動きを無意識にコントロールするのは、錐体外路系という運動神経だ。
さて、図書館員の側から見ると、どう感じるか。
館員から利用者にカードを返す時は、利用者の方に向きを直してきちんと手渡す。
物の受け渡しのマナーを守っている。
ところが、かの男性はカードをカウンターの上に放り出すのだ。
これは館員にとっては気分の良いことではないだろう。
こういった動き、振る舞いによってひとの気分を害することは
他にもいくらもある。
電車のベンチシートに腰掛ける時、コントロールせずにドシンと座ると
7人掛けの全員とは言わないが、臨席にいた人は気分が悪い。
食卓に肘をつくことまでは良しとしても、コントロールせずにドンと突くと
テーブルが揺れる。
同席者が肘をついた拍子にスープがこぼれたことすらある。
静かな図書館のフロアーを歩くのに、コントロールせずにズルズル歩くと
けっこう音が響く。
誰しも、子どもの頃に「階段は静かに!」と叱られたのではないだろうか。
こと、コントロールしない動作というのは、ひとに不快感を与える結果になるようだ。
洗練された動きは見ていて気持ちが良い。
マナーというのは、無意識の運動神経である錐体外路系をちゃんと使う、
ということなのではないか。
つづく
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