犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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錐体外路系とマナー

2013年10月22日 | からだ
[あらすじ] 図書館のカウンターで利用カードを放り出す男。
動きを無意識にコントロールするのは、錐体外路系という運動神経だ。


さて、図書館員の側から見ると、どう感じるか。
館員から利用者にカードを返す時は、利用者の方に向きを直してきちんと手渡す。
物の受け渡しのマナーを守っている。
ところが、かの男性はカードをカウンターの上に放り出すのだ。
これは館員にとっては気分の良いことではないだろう。

こういった動き、振る舞いによってひとの気分を害することは
他にもいくらもある。

電車のベンチシートに腰掛ける時、コントロールせずにドシンと座ると
7人掛けの全員とは言わないが、臨席にいた人は気分が悪い。

食卓に肘をつくことまでは良しとしても、コントロールせずにドンと突くと
テーブルが揺れる。
同席者が肘をついた拍子にスープがこぼれたことすらある。

静かな図書館のフロアーを歩くのに、コントロールせずにズルズル歩くと
けっこう音が響く。

誰しも、子どもの頃に「階段は静かに!」と叱られたのではないだろうか。
こと、コントロールしない動作というのは、ひとに不快感を与える結果になるようだ。

洗練された動きは見ていて気持ちが良い。
マナーというのは、無意識の運動神経である錐体外路系をちゃんと使う、
ということなのではないか。

つづく

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