いつものように図書館へ行った帰り、
日の暮れていく中、祇園寺の前の畑の間の道を歩いていると。
カレが向こうから来るではないか。
私はここ数年、ずっとカレのことが気になっていた。
私はカレの住む家がどこか知っている。
というのも、晴れた日にカレが庭先にいるのを見たからだ。
その日からカレのことが気になって仕方無かったのだ。
声が聞いてみたい。
話しかけたい。
でも何を話しかければ?
ただの通りかかりなのに、いきなり声をかけるなんておかしくないか?
それもひとん家の中に向かって。
その道は、ウチから駅へ行くにも郵便局へ行くにもどこへ行くにも使わない、
ふだんはちっとも通らない道。
だから、私はどこかへ行く時に、カレが庭に出ているかな?と
ちょっと期待しながらその道をわざと選ぶ。
表札は苗字だけだから、カレの名前も私は知らない。
ふだん何をしているのかも、知らない。
その、カレが、けして広くない道の、向こうから来る。
よけねば。
よけるのが当たり前だ。
狭い道、ゆずり合うものだ。
えー、でもあまりよけたくない。
「寒いね」
いきなり過ぎるな。無理無理。
しかし狭い道ですれ違いざまなら、視線が合うことだってあるよな。
ドキドキ。
???!!!
なんと、カレが私の目を見ながら、私をよけずに、まっすぐ進んで
来るではないか!?
どうしよう。
よけようか。
このままじゃ正面衝突…
けれど私はよけず、カレと面と向き合った。
カレはまっすぐ私を見上げたまま、私の脚を嗅ぐ。
「人なつっこいねー。」
連れていたおじさんが言う。
いつもと違うんですか?ウチも2匹いるからかなぁ?
「やっぱりわかるんだね。」
立ち耳で短毛、白地に焦げ茶の斑のカレ。
アゴを撫でさせてくれた…
あああっ!!!
名前聞くの忘れた!!!
日の暮れていく中、祇園寺の前の畑の間の道を歩いていると。
カレが向こうから来るではないか。
私はここ数年、ずっとカレのことが気になっていた。
私はカレの住む家がどこか知っている。
というのも、晴れた日にカレが庭先にいるのを見たからだ。
その日からカレのことが気になって仕方無かったのだ。
声が聞いてみたい。
話しかけたい。
でも何を話しかければ?
ただの通りかかりなのに、いきなり声をかけるなんておかしくないか?
それもひとん家の中に向かって。
その道は、ウチから駅へ行くにも郵便局へ行くにもどこへ行くにも使わない、
ふだんはちっとも通らない道。
だから、私はどこかへ行く時に、カレが庭に出ているかな?と
ちょっと期待しながらその道をわざと選ぶ。
表札は苗字だけだから、カレの名前も私は知らない。
ふだん何をしているのかも、知らない。
その、カレが、けして広くない道の、向こうから来る。
よけねば。
よけるのが当たり前だ。
狭い道、ゆずり合うものだ。
えー、でもあまりよけたくない。
「寒いね」
いきなり過ぎるな。無理無理。
しかし狭い道ですれ違いざまなら、視線が合うことだってあるよな。
ドキドキ。
???!!!
なんと、カレが私の目を見ながら、私をよけずに、まっすぐ進んで
来るではないか!?
どうしよう。
よけようか。
このままじゃ正面衝突…
けれど私はよけず、カレと面と向き合った。
カレはまっすぐ私を見上げたまま、私の脚を嗅ぐ。
「人なつっこいねー。」
連れていたおじさんが言う。
いつもと違うんですか?ウチも2匹いるからかなぁ?
「やっぱりわかるんだね。」
立ち耳で短毛、白地に焦げ茶の斑のカレ。
アゴを撫でさせてくれた…
あああっ!!!
名前聞くの忘れた!!!
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