[あらすじ] ある保護団体から、雑種犬を一頭引き取ることになった。
犬の命を守るためには、いくつかやらなければならないことが有る。
そのうち、人とも関わる事柄であるため、狂犬病の予防接種については、
法で定められている。
ただ、日本国内では根絶できたと言える状況であり、
海外から入らないようにしていれば良いのではないかとも思う。
蚊に刺されてうつるフィラリア症も有る。
他にも犬のかかりやすい病気が有って、
それに対する予防接種が何種類か有る。
食餌や排泄や運動は言うまでもない。
※
脱走防止も重要だ。
家のどこかを閉め忘れたとか、
なかなかのジャンプをして窓から出て行っちゃったとか、
配送業者がドアを開けた隙にするりと脱け出したとか。
散歩中にうっかりリードが手から外れたとか、
ウンチを拾っている間に勢い良く駆け出してとか、
何かにビックリしてグイグイ引っ張って首輪が抜けたとか。
ご近所を自由に駆け回っちゃいました、で済めば良いのだが、
自動車と当たると困る。
※
前に飼っていた犬のきょうだい、
その母犬も合わせて、最初は8頭を引き受けた。
母犬を散歩させて、近所に有るフェンスに囲まれた空き地で放してやった。
私はベンチに座って本を読んでいた。
フェンスの下に隙間の有る箇所が有り、
そこから母犬はくぐり抜けていた。
私が聞いた音はこんな順序だった。
「キキ!ぼんキャン」
運転手は非常に反応が早かった、と後々思う。
最初に急ブレーキの音、次が車体のどこかに当たる音、
最後が犬の悲鳴だ。
私が駆け付けた時には、車は走り去った後で、
犬はなーんとも無い様子でぽたぽた歩いていた。
あちこち触って痛がらないか確かめたが、本当になんともなかった。
若い犬のしなやかさか。
※
この母犬が里親さんの家へ引き取られて行った翌日、
その家から電話が掛かってきた。
里親さんの家のおばあちゃんが、留守番中に
犬を連れて家の外に出て、犬を柵にリードで結んで繋いで、
掃除をしていたら、気付いたらほどけて走っていた、というのだ。
犬を追って、住宅街の角を曲がると、そこは行き止まり。
高い塀に囲まれた袋小路なのだが、犬の姿は無い。
飛び越えて行ったのだ。
※
このような身体能力の高い母犬だった。
7匹きょうだいのうち、私が引き取ったメス犬は
さすが母の娘、すばらしい身体能力だった。
この犬も度々脱走した。
※
今回お世話になる保護団体は、「脱走=死」という考えが強い。
玄関はゲート設置が必須、
他の場所についても、保護団体が必要と考えたら設置しないと、
犬を引き取ることはできない。
オンラインお宅訪問をする、という。
なるほど。
ビデオ通話で、自宅をご案内するわけだ。
※
お宅訪問に先立って、何ヶ所かに柵を付けるべく
作業を始めた。
今までも犬を飼っていたのに、なぜ設置していなかったか。
実は、母がイヤがったのだ。
父母の閉め忘れによって脱走することが多かったので、
閉め忘れても安全なように、柵を取り付けたい、取り付ける必要が有る、
と私は言ったが、母が反対した。
犬が脱走して、その犬を捕まえるのは結局、私だ。
毎度おなじみの友人Mの手まで借りて、なんとか捕まえる。
たいへんくたびれるし、気は揉むし、ご近所にも迷惑だし、
友人も振り回してしまう。
事故が無かったのは不幸中の幸いだ。
そんなにたいへんでも、柵を付けるのはイヤだという同居人も、
今や老人ホームに入居している。
私はやっと、犬と安心して暮らせる家に改修することができる。
今思えば、ちょいと強引にでも柵を付けてしまえば、
年寄りどももすぐに慣れたかもしれなかったが。
※
手始めに、階段の降り口に扉を付けた。
年老いたジーロくんが落っこちた階段だ。
ジーロとカバサの2匹は、階段を怖がって
ここに入って行くことは無かった。
年老いたジーロは、この階段の有る場所に入るところの段も怖くなって
降りられなくなっていた。
だから、ここに柵は今まで必要無かった。
しかし、未知の犬を引き取るにあたっては、
付けておいたほうが安心だ。
メッシュパネルは家に有ったもの。
蝶番も、取り外しのできるものがなぜかいくつも有ったので、それを使った。
※
玄関のゲートは市販の物を買うとする。
しかし、風通しのために開けておくアルミサッシの部分の柵は、
メッシュパネルで自作できないか。
これからの数日でなんとか作る。
※
ゲートの設置さえ完成すれば、
犬を迎えに行けるというところまできた。
会いに行ってから、話の進むのが思いがけず早かった。
また生活が変わる。
なんて年だ!
犬の命を守るためには、いくつかやらなければならないことが有る。
そのうち、人とも関わる事柄であるため、狂犬病の予防接種については、
法で定められている。
ただ、日本国内では根絶できたと言える状況であり、
海外から入らないようにしていれば良いのではないかとも思う。
蚊に刺されてうつるフィラリア症も有る。
他にも犬のかかりやすい病気が有って、
それに対する予防接種が何種類か有る。
食餌や排泄や運動は言うまでもない。
※
脱走防止も重要だ。
家のどこかを閉め忘れたとか、
なかなかのジャンプをして窓から出て行っちゃったとか、
配送業者がドアを開けた隙にするりと脱け出したとか。
散歩中にうっかりリードが手から外れたとか、
ウンチを拾っている間に勢い良く駆け出してとか、
何かにビックリしてグイグイ引っ張って首輪が抜けたとか。
ご近所を自由に駆け回っちゃいました、で済めば良いのだが、
自動車と当たると困る。
※
前に飼っていた犬のきょうだい、
その母犬も合わせて、最初は8頭を引き受けた。
母犬を散歩させて、近所に有るフェンスに囲まれた空き地で放してやった。
私はベンチに座って本を読んでいた。
フェンスの下に隙間の有る箇所が有り、
そこから母犬はくぐり抜けていた。
私が聞いた音はこんな順序だった。
「キキ!ぼんキャン」
運転手は非常に反応が早かった、と後々思う。
最初に急ブレーキの音、次が車体のどこかに当たる音、
最後が犬の悲鳴だ。
私が駆け付けた時には、車は走り去った後で、
犬はなーんとも無い様子でぽたぽた歩いていた。
あちこち触って痛がらないか確かめたが、本当になんともなかった。
若い犬のしなやかさか。
※
この母犬が里親さんの家へ引き取られて行った翌日、
その家から電話が掛かってきた。
里親さんの家のおばあちゃんが、留守番中に
犬を連れて家の外に出て、犬を柵にリードで結んで繋いで、
掃除をしていたら、気付いたらほどけて走っていた、というのだ。
犬を追って、住宅街の角を曲がると、そこは行き止まり。
高い塀に囲まれた袋小路なのだが、犬の姿は無い。
飛び越えて行ったのだ。
※
このような身体能力の高い母犬だった。
7匹きょうだいのうち、私が引き取ったメス犬は
さすが母の娘、すばらしい身体能力だった。
この犬も度々脱走した。
※
今回お世話になる保護団体は、「脱走=死」という考えが強い。
玄関はゲート設置が必須、
他の場所についても、保護団体が必要と考えたら設置しないと、
犬を引き取ることはできない。
オンラインお宅訪問をする、という。
なるほど。
ビデオ通話で、自宅をご案内するわけだ。
※
お宅訪問に先立って、何ヶ所かに柵を付けるべく
作業を始めた。
今までも犬を飼っていたのに、なぜ設置していなかったか。
実は、母がイヤがったのだ。
父母の閉め忘れによって脱走することが多かったので、
閉め忘れても安全なように、柵を取り付けたい、取り付ける必要が有る、
と私は言ったが、母が反対した。
犬が脱走して、その犬を捕まえるのは結局、私だ。
毎度おなじみの友人Mの手まで借りて、なんとか捕まえる。
たいへんくたびれるし、気は揉むし、ご近所にも迷惑だし、
友人も振り回してしまう。
事故が無かったのは不幸中の幸いだ。
そんなにたいへんでも、柵を付けるのはイヤだという同居人も、
今や老人ホームに入居している。
私はやっと、犬と安心して暮らせる家に改修することができる。
今思えば、ちょいと強引にでも柵を付けてしまえば、
年寄りどももすぐに慣れたかもしれなかったが。
※
手始めに、階段の降り口に扉を付けた。
年老いたジーロくんが落っこちた階段だ。
ジーロとカバサの2匹は、階段を怖がって
ここに入って行くことは無かった。
年老いたジーロは、この階段の有る場所に入るところの段も怖くなって
降りられなくなっていた。
だから、ここに柵は今まで必要無かった。
しかし、未知の犬を引き取るにあたっては、
付けておいたほうが安心だ。
メッシュパネルは家に有ったもの。
蝶番も、取り外しのできるものがなぜかいくつも有ったので、それを使った。
※
玄関のゲートは市販の物を買うとする。
しかし、風通しのために開けておくアルミサッシの部分の柵は、
メッシュパネルで自作できないか。
これからの数日でなんとか作る。
※
ゲートの設置さえ完成すれば、
犬を迎えに行けるというところまできた。
会いに行ってから、話の進むのが思いがけず早かった。
また生活が変わる。
なんて年だ!
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