犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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はいかい

2020年05月17日 | 犬と暮らす
[あらすじ] 飼い犬ジーロ去勢オス14歳9ヶ月慢性腎不全、
左後肢がうまく動かない時が有る。

どのようにうまく動かないかというと、
伸びたままになってしまうのだ。
自分でまったく動かせないわけではないし、
動かしてやると固く突っ張っているわけでもない。

膝関節を曲げる筋肉が弱っているのだろうか。
咄嗟の細かい動きのコントロールもできていないようだ。

だから、左後肢が前に伸びたまま、ぐらりと左によろける。



家の中でも同様だ。

何かが気になるのか、どこか痛かったり気分が悪かったりするのか、
寝付けないことが有る。

そういう時は、家の中を歩き回り続ける。
ゆっくり歩いては、よろける。
立ち上がってまた歩いてよろける。
それでも寝ない。

歩いてよろけてドターッというのを、1時間2時間続ける。
疲れきるとやっと眠る。
自分の寝床に戻って寝る時はマシで、
室内のどこかの床で眠っている時も有る。



寝付けずに歩き回っている時、なだめてやる。
顎の下に手を入れて、頭の重みを支えてやり、
眉間から撫でる。

疲れていると、すぐに目を閉じる。
頭がだんだん下がってくる。
うなだれていって、鼻先が床に付くこともある。

そんなになっても、伏せの状態になりそうになると、
ハッと目を開いて立ち直る。
そこまで寝たくないのは、なんなのか。



私の部屋は二階に有る。
明け方、階下からドターッ、ドターッとよろける音が聞こえてくる。
4時半、明るくなりかけたら散歩に出てやる。

3時くらいから音が聞こえたなら、2時くらいから歩き回っていたのかもしれない。
よろける音が続いた分、疲れているはずだ。
それでも散歩には喜んで出る。



いつもより激しいドタドタが聞こえる。
こりゃおかしい、と駆け付けた。

犬の寝床マットを、老母の介護ベッドの横に敷いている。
マットの上で寝ていたが、起きて動いた拍子にベッドの下に入ってしまったらしい。
ベッドの下にはまってバタバタともがいている。

頭の下で犬がバタバタとベッドを蹴り上げているが、
母はいびきをかいて眠っている。
まあ、目を覚ますとそれはそれで騒動が増えるので、これで良い。



そういうドタバタ音が毎朝続いたある日、
音が聞こえなかった。
5時。何の音もしない。

どっちだ。

睡眠か、永眠か。

様子を見に行こうかと思ったが、
もしよく眠れているのなら、起こしたくない。
我慢した。

朝6時、母のケアのための介護士さんが来たら、
「ワンワンワンワン!」と力強い吠え声が聞こえた。
よく眠れて、元気なのだろう。
ホッとした。

散歩に出てみると、たいへん歩調が良い。
やはり、よく眠れると動きも良い。



調子が良いとよく眠れて、動きも良い。
調子が悪いと寝付くこともできず、よろけてしまう。
悪循環にはまるか、よく眠るか。

見守るにも気力が要るものだ。
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