犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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顕微鏡を買う

2022年04月29日 | イキモノタチ

9年前、
自宅の庭の池に赤潮が発生した。

池の中が妙に褐色に淀み、その淀みが偏って波のような紋様を描いている。

池に赤潮なんてこと有るの?
驚いて調べてみると、淡水赤潮というものが有った。
琵琶湖なんかで問題になっているようだ。

当時のブログ↓
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/2b6aa36aee953c3171dad91bea75c5d7

当時、私はビクセンの家庭用顕微鏡を使っていた。
しかし、いかんせん家庭用のこと、
ピント合わせのハンドルが緩い。
「合った」と思っても、にゅる~とズレてしまうのだ。

そんなことだと、対物レンズの倍率を上げていった時に
像がビシッと決まらない。
不満。

実は、望遠鏡もビクセンの家庭用の物を持っていて、
同様の問題で不満だった。

安価で入手しやすいのは良いことだ。
興味を持ったらすぐに見ることができる。
大事なことだ。
けれど、追究はしにくい。



そんなことをボヤイたら、友人Gが教えてくれた。
「調布に中古顕微鏡リサイクルセンターが有るよ。」
そういう名前の会社のようだ。
学生用、研究用の顕微鏡の中古品を、職人さんがメンテナンスして販売している。
型落ちだが、良い品が手に入る。
販売当時の定価が数十万円のものが数万円になる、といったところだ。

そんな素敵なうってつけの会社が、地元調布に在る。
運命じゃん。

とは言えその時は、自分のお遊びに数万円はやはり贅沢だと考え、思いとどまった。
けれど、店舗の前を通る度に横目で見ていた。

しかし、今は考え方が違う。
いろんなことに興味が有る、どんどんやっておかないと、老いぼれちまう。
視力が落ちてからじゃ、見ることが楽しめなくなってしまう。

急げ!生き急げ!



生き急ぐ波が来た。
先日の食中毒の後に、波が跳ね上がった。

二日間寝込んだ後、私はパソコンにかじりついて、
中古顕微鏡リサイクルセンターのサイトを物色した。
そして、一つの生物顕微鏡にほぼ心を決めた。

数年前に移転したことには気付いていた。
モタモタしていたら会社は引っ越してしまっていた。
八王子市、ちょっと離れてしまった。
けれどよく見たら堀之内だという。
私は多摩丘陵が好きなので、ガキの頃から野猿街道はアホほど走っている。
そう、30年前はホテル野猿が在って、とんねるずとスタッフがグループ名にした
あの野猿(やえん)街道である。

送料をかけるのはあほらしいので、
受け取りに行けるということで見積りを出してもらい、
翌々日には受け取りに行った。
ほくほく。



病み上がりきっていない。
まだ、ちょっと動くと熱が上がってくる。
そういう状態だが、車で1時間ほどのセンターへ向かった。

薄暗い倉庫の中は、見渡す限り顕微鏡だらけであった。
すごい。
奥のブースでは、ライトのもとで職人さんが仕事をしている。

きっと話を聞いたらいろいろ面白いだろう!
けれど、
―以前は調布でしたよね?
「3年前に移転しました。
ご住所が深大寺で、取りに来られるということで、
間違ってらっしゃらないかな、って思いました。」
といった程度の立ち話で我慢。



帰り道、
やはり病み上がりで本調子でないのか、
左の側道に入るべきところを、右車線から直進してアンダーパスから四谷橋を渡らされ、
うかうかと遠回りして帰る破目に陥り、
くたびれた。



カバーや替えの電球やイマ―ジョンオイルも付けてくれた。
助かりますぅ。



さてこの顕微鏡で何を見ているか。
という話はまたあらためて。

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