9年前、
自宅の庭の池に赤潮が発生した。
池の中が妙に褐色に淀み、その淀みが偏って波のような紋様を描いている。
池に赤潮なんてこと有るの?
驚いて調べてみると、淡水赤潮というものが有った。
琵琶湖なんかで問題になっているようだ。
当時のブログ↓
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/2b6aa36aee953c3171dad91bea75c5d7
当時、私はビクセンの家庭用顕微鏡を使っていた。
しかし、いかんせん家庭用のこと、
ピント合わせのハンドルが緩い。
「合った」と思っても、にゅる~とズレてしまうのだ。
そんなことだと、対物レンズの倍率を上げていった時に
像がビシッと決まらない。
不満。
実は、望遠鏡もビクセンの家庭用の物を持っていて、
同様の問題で不満だった。
安価で入手しやすいのは良いことだ。
興味を持ったらすぐに見ることができる。
大事なことだ。
けれど、追究はしにくい。
※
そんなことをボヤイたら、友人Gが教えてくれた。
「調布に中古顕微鏡リサイクルセンターが有るよ。」
そういう名前の会社のようだ。
学生用、研究用の顕微鏡の中古品を、職人さんがメンテナンスして販売している。
型落ちだが、良い品が手に入る。
販売当時の定価が数十万円のものが数万円になる、といったところだ。
そんな素敵なうってつけの会社が、地元調布に在る。
運命じゃん。
とは言えその時は、自分のお遊びに数万円はやはり贅沢だと考え、思いとどまった。
けれど、店舗の前を通る度に横目で見ていた。
しかし、今は考え方が違う。
いろんなことに興味が有る、どんどんやっておかないと、老いぼれちまう。
視力が落ちてからじゃ、見ることが楽しめなくなってしまう。
急げ!生き急げ!
※
生き急ぐ波が来た。
先日の食中毒の後に、波が跳ね上がった。
二日間寝込んだ後、私はパソコンにかじりついて、
中古顕微鏡リサイクルセンターのサイトを物色した。
そして、一つの生物顕微鏡にほぼ心を決めた。
数年前に移転したことには気付いていた。
モタモタしていたら会社は引っ越してしまっていた。
八王子市、ちょっと離れてしまった。
けれどよく見たら堀之内だという。
私は多摩丘陵が好きなので、ガキの頃から野猿街道はアホほど走っている。
そう、30年前はホテル野猿が在って、とんねるずとスタッフがグループ名にした
あの野猿(やえん)街道である。
送料をかけるのはあほらしいので、
受け取りに行けるということで見積りを出してもらい、
翌々日には受け取りに行った。
ほくほく。
※
病み上がりきっていない。
まだ、ちょっと動くと熱が上がってくる。
そういう状態だが、車で1時間ほどのセンターへ向かった。
薄暗い倉庫の中は、見渡す限り顕微鏡だらけであった。
すごい。
奥のブースでは、ライトのもとで職人さんが仕事をしている。
きっと話を聞いたらいろいろ面白いだろう!
けれど、
―以前は調布でしたよね?
「3年前に移転しました。
ご住所が深大寺で、取りに来られるということで、
間違ってらっしゃらないかな、って思いました。」
といった程度の立ち話で我慢。
※
帰り道、
やはり病み上がりで本調子でないのか、
左の側道に入るべきところを、右車線から直進してアンダーパスから四谷橋を渡らされ、
うかうかと遠回りして帰る破目に陥り、
くたびれた。
※
カバーや替えの電球やイマ―ジョンオイルも付けてくれた。
助かりますぅ。
※
さてこの顕微鏡で何を見ているか。
という話はまたあらためて。
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