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LGBT用語集 IS、DSD篇

2015年12月07日 | LGB&T
[あらすじ] LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスの頭文字を
取ったもので、性的マイノリティを総称するものだ。
そのLGBまでが性的指向による。


私自身は、女性の身体であるが女性が恋愛対象である。
だから、LGBという視点からだけで言えばレズビアンということになる。
しかし、性別の自認が女性ではない、というT:トランスジェンダーなので、
どうも、本人としては(私のパートナーとしても)同性愛という感覚は、薄いか、無いに等しい。

性的マイノリティは、性的指向によるものだけではない。
自分の性自認がどうかということも重要だ。
自分は男なのか女なのか、という問いは、ひいては自分は何者なのか、というところに
つながりやすい。
男か女かわからない性でいることは、けっこう苦しい。
しかし、苦しいのは、そういうカテゴリーが無いからなのではないだろうか。
世の中は男か女。それが当たり前。
という価値観だけから見ると、自分が何だかわからなくて苦しくなるのではないだろうか。

男でも女でもない、中性というものがあれば、
私のような者はそこで落ち着けるのではないだろうか。



IS:インターセックス:間性とは、男でも女でもない間の性のことだ。
DSD:Disorder of Sex Development:性分化疾患で起こる。

先日、性分化疾患は遺伝子の変異で起こる、と書いた。
ヒトの性染色体はXとYがあり、女性はXX、男性はXYだ。
これが、生まれつきXしかないとか、XXYだったり、XXXYだったりと、
様々なパターンがある。
そのため、成長してゆく中で、女性の特徴と男性の特徴を両方持っていったり、
どちらの特徴も発達しきらなかったり、とこれまた様々な表れ方がある。

しかし、性分化疾患はこれだけではない。
性染色体がXXだが膣や子宮が無いということや、
性染色体がXYだが女性として産まれて、後になって男性化するということなどもある。

世の中には男と女だけ。
そして男と女が出会って、子どもを産む。
これが良いこと!とする価値観の社会だ。

自分は男なのか女なのか。
子を産めない自分は何のために産まれてきたのか。



遅めの第二次性徴が訪れ、それまで自覚していた性と違う特徴が出てくるケースもある。
十代で、性別が変わる。

生まれた時に、精巣と卵巣の両方を持っているケースもある。
どちらかを切除し、どちらかの性として育てることになる。
親は、選択を迫られる。



精巣を取って、女の子として育てていくが、
どうも男の子と一緒に、男の子の遊びをすることが好きで、
興味や好みや言葉遣いも男の子っぽくなる、
といったケースもある。

体の性と同様に、性自認も発育のどこかの時点で作られているのだ、
ということが見えてくる。
このようなケースをよく研究すれば、性同一性障害の原因も
わかってくるかもしれない。



性分化疾患の多様さについては、あらためて書きたい。

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