犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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カムアウトについて

2014年12月04日 | 椰子の実の中
4月にこのブログでカムアウトした。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/52070d05edf2677ddafe5136fe54b25a
いつも読んでくださっている方にはしつっこいが、
私は生物学的には女性だが、自認は女性ではなく、また男性になりたいわけではない。
そして、恋愛対象は女性。
現時点でまとめると、そういうことになる。

久しぶりに会った友達に、どうしてブログでカムアウトしたのか、聞かれた。
それもそうだ。
何もおおっぴらに言わなくっても、今まで私は信頼している友達にぽつぽつと
カムアウトしてきた。
なぜわざわざ、誰が読むとも知れないところで書いたのか。

ひとつの大きな理由は、
自分の立場を明確にして、意見を書きたいと思ったからだ。
ブログで少しずつ、自分の意見を書こうとしてきたが、
自分の性に関する立場や今までの経験をはっきりさせないと、
どうしても話半分で終わってしまう感じがしていた。

自分の意見は、自分の立場とか、自分が何者であるか、ということから
出てきていて、無関係に伝えられるものではない、という感覚があるのだ。

しかし、意見というものは、いちいち自分の立場を明らかにしないと言えない
ものでもないとも思う。
だから、どこかに、自分を正確に知って欲しい、という思いもあるのかもしれない。
ただ、後で書くが、私の場合、知っていてもらわないと誤解が生じることもあると思う。

また、どうしてこのタイミングなのか、ということも聞かれた。

性の話に入る前に、他の事で自分がどういう者なのか、書いていった。
一年近く前に、机の中身をいちいち紹介したのも、その流れだ。
どんな子どもで、どんな十代で、どんな二十代だったかを見て、
なぜそんな子どもでそんな生き方だったのか、
中にずーっとあるものはなんなのか、という意味でカムアウトした
ような気がする。(曖昧)

で、言いたいことが言えるようになったか、と言うと、
なったように思っている。
隠していると、とかく、これ以上言うとバレるとか、
ここに触れると面倒だとか、話の中でいちいち引っ掛かる。
バレても構わないのだが、話が理解してもらえないことが多い。

例えば、「結婚したいと思ったことはないの?」という質問ひとつだって、
私の性について説明してあれば、こんなふうには聞かれないで済む。
前提を話していないと、「したいと思うこともあったけど、できないから」
なんて返事したって、まるで意味が取り違えられてしまう。
相手が既婚者だったのかしら?なんて思われて、以後その話題に
触れないように気を遣われるのがオチだ。

「子ども欲しくないの?」という質問も、
「欲しいと思ったけど、できないから」という返事をすれば、
相手はちょっと困った表情をして、黙ってしまう。
「どうしてできないの?」とはなかなか、聞かれない。
聞いてくれれば答えるのだが。

こういう面倒が、無くなった。

身軽になってみれば、遅過ぎた、とも思う。
けれど、言いやすい状況になってきたからだとも思っている。
自分の身の周りも、社会全体としても、変化してきた。

私が私の意見を書く中で、私の言葉を取り違えないでもらうために、
ここでもカムアウトした。
と言えるかな。

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