犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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飯舘~南相馬~仙台

2014年05月28日 | 椰子の実の中
どこを走っていても休耕田が目につくのは、
私がここへ来たのが9年ぶりでその間に高齢化したから、ではなく
やはり3年前からのことなのだろう。

田は表土をはぎ取られ、場所によっては赤土を盛りかぶせられている。

昨夜は郡山市内で旧友と酌み交わし、
今日はそこから北上して霊山から相馬へ出て、6号線を一旦南下し、
通行止め手前で海岸線へ迂回し、北上した。

南相馬の通行止めは、「災害のため」と記されている。
なんとなく、災害というと自然災害を指すような気がする。

相馬はたしかに津波がひどかった。
が、その復旧が遅れているのは、津波ではなく原発事故が原因だ。
そこにいては危険な場所になってしまったからだ。
帰れれば、手入れができる。
帰りたい。
帰るわけにはいかない。

毎年繰り返し耕作することで水は澄み、土は肥え、作物は実る。
休むということは様々な意味で打撃だ。

福島第一から30km圏は避難区域となっている。
帰還困難区域の周辺には、そういう区域が広がっている。

田は草が生え放題で、荒れた湿地という様相だ。


人がそこに住んで、土を耕して暮らすということは、
ずいぶん美しいことだと、今回あらためて感じた。
耕していない土地は荒れる。
ただの山も荒れる。
里には花が咲き、水が流れ、風が吹く。

そういう暮らしが連綿と続いてきたし、
今後も守られてしかるべきだと思う。

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