[あらすじ] スズメバチに睨まれた経験が有る。
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たった一匹のスズメバチに、刺されたわけではなく睨まれただけで、
あれだけおっかないのだから、襲われた人などどれだけ怖かったのかと思う。
巣が有るのは軒下というイメージが有る。
山の中でも、木の枝に作ってあるのを見た。
しかし、木の根元にも作るらしい。
そんなもん、気付かずに踏んでしまったら!
※
5年くらい前のこと。
庭でブルーベリーの枝を剪定していて、突如、腕に痛みが刺さった。
突然力一杯一点をつねられたような痛みだ。
これは、アシナガバチだった。
枝の陰にいたらしい。
急いで洗って、刺された所をしぼっては洗って、
保冷材でずっと冷やした。
後で調べたら、正しい処置のようだったが、たまたまだ。
それに、家だから良かった。
水道はすぐにどこに有るか分かるし、
冷凍庫に母が保冷材を貯め込んでいるのも分かっていた。
野山で刺されたら、厄介だな。
※
二度目はいけないと言う。
一度刺されたことで、蜂の毒に対して抗体ができる。
次に刺されたら抗体が大活躍して、なんなら呼吸困難に陥る。
アナフィラキシーショックというやつだ。
以前より、蜂が怖くなった。
こちらから喧嘩を売らなければ、蜂は刺さない。
とは言っても、枝の陰にいる蜂に気付かずに手をやってしまえば、
向こうは攻撃を受けたと思って反撃に出るわけだ。
誤解ですよ、じゃ済まない。
※
連日、猛暑である。
老母のいる台所には、24時間クーラーをつけっぱなしだ。
それでも人の出入りの際か、風呂場の窓からか、
蜂が入って来ていた。
アシナガバチだ。
窓際にいりゃまだ外へ出しやすいものの、その蜂は
台所の天井照明の根元にじっと留まっている。
紙袋なら四角く形が保てるので、すっぽりかぶせて捕まえられる。
けれど、かぶせると中の様子が分からない。
かと言って、透けて見える程度のポリ袋だと、蜂に触れてしまって誤解されて反撃された場合、
蜂の針が袋を貫くだろう。
大き目の広口の空き瓶が、たまたま有った。
これだ。
そっと近付けて、蜂にかぶせた。
瓶の口の隙間に、紙を差し込んだ。
蜂はうまく瓶の中に収まった。
蓋も有る。
ひと安心。
この後どうするかは、ゆっくり考えよう。
皮肉なことに、この空き瓶は蜂蜜の瓶だった。
見ていたヘルパーさんが
「ふりだしに戻る」と言って笑っていた。
よーく考えると別にふりだしでもなんでもないけれど、
なんだか笑った。
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