犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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自宅発掘報告 三畳紀

2018年03月15日 | 日々
[あらすじ] 鬼の居ぬ間に洗濯、婆の居ぬ間に大掃除。

台所につながって、三畳間が有る。
最初は、母の居室だったような記憶がある。

ここに引っ越す前に住んでいた家では、玄関を入ってすぐわきに三畳間が有った。
大正時代の家だった。きっとその部屋は書生部屋か女中部屋ででもあったのだろう。
そこを、父が書斎としていた。
狭い部屋に本がぎっしり、そこに机を置いて、煙草を吸って、
まあ、ひどいものだ。

しかし、仕事のための小部屋というのは、魅力的だ。
何と言っても、集中できる。
集中する以外、何ができると言うのか。

それに母は憧れでもしたのだろうか。
台所から続いた位置にしたのは、主婦も兼ねていることからだろう。



その部屋に、いつからか、他の部屋から移動してきた箪笥が三棹、詰め込まれている。
残った面積は狭い。
箪笥と箪笥が向かい合った間のスペースが、今は犬のトイレになっている。

言い訳じみているかもしれないけれど、言わせて、
私はそこを犬のトイレにすることには、反対だった。

我が家は板の間であるが、無垢の板である。
トイレに失敗した尿が、無垢の板の間に浸み込むのは、もったいない。

いくつか他の提案をしたが却下され、そこがトイレになってしまった。
大きなシートを敷いたが、そのシートに乗らず、手前に尿がこぼれる事もあった。
こぼれた尿は、シートが敷いてあるが故に、シートの裏で広がってしまい、
シートが敷いてあるが故に、気付かれず、
シートが敷いてあるが故に、いつまでも乾かず、
板は傷む。

そんな時のために、トイレシートを半分に折り、
シートの端っこの下に挟んでおく。
こうしておけば、手前に尿がはみ出てしまった時も、シートがすぐに吸い込んでくれる。



といったような工夫を、母も理解してやってくれれば良いのだが、やらない。
年取って、という問題だろうか。
このような事は、まだ元気な70代前半だったわけだが。



さておき、とにかく、床がひどい状態だ。
尿がしばしば浸みた部分は、湿る乾くを繰り返したせいで、板が縮んでいる。
その隙間に汚れが溜まっている。
これを掃除して、ワックスをかけるのだ!

住宅建築の仕事をしてきた友人Mに相談して、床を踏んでみてもらった。
「うーん、これはヤワラカいね。
でも今すぐ工事するってほどでもないし、もう、この部屋を犠牲にして、
ここが犬のトイレっていうのはこのまま続けて、ダメんなっても三畳だけ工事すればいいし、
今回は掃除してワックスかけちゃえば?」

そうする。



床クリーナーを塗り付けると、
強いアンモニア臭が鼻を衝く。

デッキブラシで容赦なく擦る。
すぐに泡は茶色く汚れる。
汚れた汁はすぐに雑巾に吸わせる。

繰り返し、擦り、汚れを取る。
しかし、なかなか臭いは消えない。

雑巾が足りない。
古いバスタオルもどんどん茶色く染まる。
それでも足りない。

そうだ、物置に、いろんな所からもらったタオルが貯めてあるのを見た憶えがある。
さっさと使えばいいのに、しまい込むからただ徒に焼けて黄ばんでしまっている。
この際、あれを消費するチャンスだ。

つづく

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