犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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青松虫

2017年10月10日 | イキモノタチ
サンスクリットの話題で読者が減ったから、と言って
虫の話題に戻したら、読者数が倍増したよ。

もう、ほんとみんな虫好きなんだから。くすくす。



子どもの頃、愛用していた図鑑がある。
薄っぺたくてポケットサイズ。
他にも「さかな」とか「植物」とか「岩石・鉱物」とか「海岸の生物」とかが有ったが、
私がよく使ったのは「こんちゅう」と「ようちゅう」だった。

昆虫篇と幼虫篇が別になっていた。
これはこれで、幼虫への興味を引き立たせた。
庭のクチナシやヤマノイモに、どでかいイモムシがいたりして、
それを採って来ては虫籠に入れて孵化させた。

亡くなった12歳上の兄の遺品だったので、ちょっと古い。
1966年刊。
昭和41年ということになる。
私が生まれる3年前の本だ。



まだ小学生の頃だっただろうか。
部屋の中で「リーリーリー」とばかでかい鳴き声がする。
うるさい。

見ると、壁に虫がいる。
見たことの無い虫だ。

黒っぽい茶色ならコオロギの類だろうが、これはアオい(緑色)。
色から考えると、クツワムシとかウマオイとかキリギリスとかのようだが、
形が違う。
キリギリスのように長くないし、ウマオイやクツワムシのように縦型ではない。

とにかく体がアオく、背中が平たい。
まったく、いやらしいくらい、アイツを連想するくらい、背中が平たい。

図鑑を出してきていろいろな虫の図と見比べるが、どうもどれとも判断がつかない。
母はカンタンだろう、と言う。
しかし、形も違うし、鳴き声も図鑑には「ルルル」と書いてあって違う。

どうも納得がいかない。



その後もこの虫は時々室内で見かけた。
そして後年、これは「アオマツムシ」だとわかった。



アオマツムシを今インターネットで調べると、外来種らしい、という。
明治時代に中国大陸から日本に入ってきたようだが、詳細はわかっていないらしい。
1970年代に増え始めたというから、私の子どもの頃と年代が合致する。

1966年刊行の図鑑に載っていないのも、うなづける。
まだあまり見られなかったのだろう。

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