犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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がらがらぞろぞろ

2020年04月01日 | 毎月馬鹿

[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。

若い頃から便秘がちな老母であるが、
そこへもってきてパーキンソン病の影響が重なって
便秘傾向が強い。

そこで、あれこれ試した結果、
酸化マグネシウムを1回1錠、1日3回、ただし昼は隔日、
というペースで服用している。

これによって、3日も出ないということも無く、
かと言って便がゆるくなり過ぎということには、ほぼならずに済んでいる。

ただ、ご本人がちょっと調子に乗ってアイスクリームとオヤツと何やらと
などとあれこれお召し上がりになると、そりゃ便もゆるむわな。



そうなると、ざあだいべん。
じゃない、
さあたいへん。

立ち上がっただけで便が出ちゃう。
屈んで着替えようとしたら出ちゃう。
もう出ないと思ってズボンを引き上げる途中で出ちゃう。

便器が汚れるので、自分でも掃除する。
いつぞやは、そのせいで紙が詰まってトイレが溢れてしまったことも有る。



[あらまし] 飼い犬ジーロくん去勢オス14歳8ヶ月慢性腎不全。

一方で、
飼い犬も老いてきている。

腎臓が悪いと、粘膜が傷む。
消化管が壊れるので、下痢をする。
最初に病院に行ったきっかけは、繰り返す血便であった。

毎日の点滴と食餌療法を行って、
お腹を壊すことはとても減った。
それでもたまに、ゆるくなる。

彼の便はもともとふんわりとやわらかめである。
だから、ゆるむ時はあっという間だ。

加えて、後肢が弱ってきている。
歩く時にも爪先を引き摺りがちになっている。

かつ、昼夜逆転のようなことが起きていて、
夜更けに室内を徘徊する。

室内の端っこに、犬用のトイレコーナーを設けているのだが、
夜間はそこまで行けないことが多い。
台所の床でおしっこやうんちをしてしまう。



とにかク、ソうなると大量にトイレットペーパーを消費する。

特に、母の便がゆるい時は、私が留守にしていても
半ロール以上を一日で使ってしまうことも有る。

だから、いつもなるべく買い置きするようにしている。

そこへもってきて、コロナウイルス騒ぎである。
外出しないように、ということが
トイレットペーパーの買いだめに繋がって、
店頭から商品が消えている。

いくら買い置きが有っても、家の者どもが体調を崩したら、
一日で1ロールが消えて行くかという勢いになる。
危うい。

私一人だったら、伊沢正名著『葉っぱのぐそをはじめよう』を参考にして、
やわらかい春の野草の葉で拭けば良い。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/5bd2c5150246a8c029f3cac0a2e23be2
そうでなくても、風呂場で洗って拭いたっていい。

しかし、要介護老人には「習慣を変えろ」というのは難しい。
段差を降りて、風呂場のタイル床に乗るのも危ない。
トイレットペーパーが欲しい。



近所の友人Aが朝、メールをくれた。
通勤途上のドラッグストアに開店前だが行列ができている、
今日は販売が有るのではないか、と言う。

すぐに行って、並んだ。
開店まで40分ほど時間が有ったが、並んだ。

開店15分前に店員が出てきて、整理券を配り始めた。
トイレットペーパー、ティッシュペーパーを購入するための番号札だ。
そしてなんと、私のところでトイレットペーパーの整理券が最後であった。

私の後ろに並んでいた年配の男性が、店員さんに
「もう無いんですか?」と聞いている。
店員さんも、「入荷の数が限られていまして」と
これ以上無いくらい残念そうな表情で説明している。
「困ったなあ・・・」



開店して、店に入り、いくつか他の品を選ぶ途中で、
トイレットペーパーのコーナーに寄って、1パックを手に取った。
そして買い物を続けていると、納豆の棚のところに先ほどの男性がいた。
なんとなく、声をかけてみた。

ートイレットペーパー、お困りですか。
「ああ。老老介護ってやつでね、結構使うんですよ。」
ー分かります。お分けしましょうか?
「ええっ、いいんですか?助かります。」
ーシーッ。この後レジに並びますから、店を出て自転車置き場で会いましょう。



12ロールパックなので6ロール譲るから半額ちょうだいと言うと、
いやいや4ロールでいいですよなんて言うので3分の1の額を小銭でチャラチャラもらった。

紙をめぐって喧嘩するよりは、現金ですっきり譲り合い。
というのが、うまくいった。

誰が相手でもうまくいくことでもないな、と帰り道に思った。



翌日、犬の散歩をしていたら、
道端にトイレットペーパーが1個、ころりと落ちていた。

え。このご時世に。

誰かが落としたものか、いや
古紙回収業者が新聞を持って行って替わりに置いて行ったものだろう。

雲は低く、気温は奇妙に上がってきて、なんとなく湿ったニオイがする。
いつ降り出してもおかしくない。

どこの家だったかも分からない。
このまま置いておいたら、このトイレットペーパーはただいたづらに雨に溶けてしまう。
もったいない。

持ち帰ることにした。



トイレットペーパーが無くならない。
使っても使っても、減らない。
いつ見ても交換したてのように、ペーパーホルダーの中にころんと太く白い紙が入っている。

このトイレットペーパーを拾って帰ったのはもう
2週間以上前のことだ。

最初に気付いたのは、セットして2日目だったか3日目だったか。
最初は、私の留守の間に母がトイレットペーパーを使い切って、
それでヘルパーさんが交換してくれたのか、と思った。
しかし、その2日後にもまた同じようなことが有り、
その辺りからおかしいと思い始めた。

今まで、ポータブルトイレのトイレットペーパーを交換してくれたことは有ったが、
自宅トイレのペーパーを交換してもらったことは無かったからだ。

減っていない、と確信を持つまでには更に1週間かかった。
おかしいおかしいと思っていたので、先日ついに、思いっきり使ってみたのだ。
便座や便器やペーパーホルダーや便器蓋や床までも、
掃除するのに全て、トイレットペーパーを使ってやった。

がらがら引っ張っても引っ張っても、ぞろぞろとペーパーは出続ける。
それで、確信したのだ。
減らない、無くならないロールペーパーなのだ。
これで一生ケツ拭きには困らない。

あれかね、良いことをした報いかしらね。

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