犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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国のやすけきこととは

2013年12月27日 | 椰子の実の中
日本の首相が、戦争を是とする象徴である神社に参詣したというニュース。
特定秘密保護法もでかして、次は徴兵制へと突き進む中の、示威行動か。



私の祖父は、軍人であった。
wikipediaなんぞでは、かの悪名高いインパール作戦を指示したとされている。
が、祖父自身としては反対であったということを母から伝え聞いている。
しかし事実がいづれであったにしろ、戦争を指揮したものであることには
かわりない。

戦後、祖父は昭和天皇から、引き揚げを進めるように言われた。
退役後は、在家出家した。
軍を指揮し多くの兵士を死地に導いたことからの出家だと聞く。
軍人も兵隊も、靖国に御柱:神として祀られている。
祖父は仏教に帰依したので、靖国神社に祀られていない。

明治の男が、家庭で仕事について話すわけもなく、
祖父の思いはその行動から推察するしかない。
あとは、一冊、著書があるようだ。



you tubeで何かを探している時に、ある動画に行き当たって、見た。
見てみて、これがいわゆるネトウヨというものなのかな、と思った。
「特定秘密保護法についての朝日新聞のアンケートの回答を読むと、
朝日新聞読者らしいオカシなことが書いてある。
秘密保護法が通ると次は徴兵制そして戦争になるなど、
その想像力で小説でも書いたら良いんじゃないでしょうか。」
などとからかっている。

なるほど、秘密を保護しようが、軍備を持とうが、戦争にはつながらない。
と、この人やこの人たちは思っているのだな。
今の政治から戦争の危険を感じるのが過剰な想像力だと言うなら、
この人の想像力は貧困だと言いたい。



なんのために歴史を学ぶか、ということがここにあると思う。
人類の歴史の中で、戦争は重大で、しかも絶え間無い。
戦争にいたる時に、その国はどういう道をたどっていたか。
それを知れば、今の日本の流れが危険な方向に向かっているのは分かる。
それを知ることや理解することは、想像力なんかじゃない。



実家の膨大な本の山から、祖父の著書を見つけ出して
読まなければいけない。
歴史の内側が記されているかもしれない。

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