雷鳴と雨がほぼ同時にやって来た。
雨は突然強くなり、雷はどんどん近くなった。
飼い犬ウーゴくんは、知らない場所や初めて見る物や
風で何かが揺れる物音などにいちいちビビるが、
なぜか、雷へ平気である。
良かった。
私はパソコンに向かっていた。
ドカン!
というばかでかい音がして、
驚きというよりも反射的に、キーボードに乗せていた両手がちょいと飛び上がった。
近くに落ちたのだろうか。
と思うや、電灯が消えた。
メダカの水槽のポンプが止まった。
ブレーカーはほんの2メートルほどの所に在る。
席を立って、扉を開けて、ブレーカーを見ると、
落ちていない。
ということは、停電したのか。
と思った時には、パッと灯りが点いた。
どういう仕組みか知らないけれど、
ずいぶん復旧が速い。
突如、大量の電流が流れたので、一時的に遮断しただけだったのだろう。
同じ町内の同じ丁内に住む3人の幼なじみとLINEする。
ドカンというほどの大きい音を聞いたのは、私だけだった。
※
1時間半ほど後、
「また停電してるよね。」と一人からLINEが来た。
えっ?
住所の「〇丁目」まで同じだが、停電しているのはその家だけだ。
「周りも真っ暗だよ。」
「〇〇南町で約330軒が停電だって」
野次馬根性で、見に出る。
もう、雷雨は去っているからだ。
玄関を出たら、周囲が暗いので驚いた。
家の前の街燈が明るくていつも不快だったが、消えている。
北隣の家は暗い。
北側の道の向こう側にコインパーキングが有るのだが、
その看板も、自動販売機も消えている。
コインパーキングから車を出そうとしても、車輪止めが動かなくなっているようで、
車の横でしゃがみこんでストッパーをスマホのライトで照らして見ている人がいる。
東を見ると、突き当りの角を曲がった所に何か緊急車両が来ているようで、
赤い点滅が見える。
様子から、火事ではないし、救急車の来る音も聞いていない。
※
東西にのびる道を、ひとまず、友人Mの家のある西へ歩いてみた。
この道沿いが、暗い。
角ごとに横を見ると、近くまで街灯も家の灯りも点いている。
つまり、この道の電線から供給している所だけが停電しているのだ。
ということは、さっき見た赤色灯は、電力会社のものか。
友人Mと連れ立って、東へ進んだ。
※
はしご車が2台来ていた。
2つのはしごで、1本の電柱を調べている。
ゴンドラ上の人と、地上の人が大声で会話している。
「黒くなってなーい?」
「ないでーす!」
「〇〇のところに穴とかあいてない?」
「ないです!」
「〇〇が切れてない?」
「ないです!」
はしごが一旦縮められ、隣の電柱に移動し、
同様の作業が続けられる。
一本一本チェックしていくのかなあ?と思った矢先、
ぱぱぱとそこいらじゅうの電灯が点った。
おお。
野次馬の私たちは、帰ることにした。
※
翌日。
お彼岸のこの時期ということもあって、私は「お祭りか?」と思ってしまった。
コインパーキングはまだ復旧しないようで、
ロープを張って、「封鎖中」という札を何枚か掛けてある。
奥のほうが月極駐車場になっている。
その車が出入りできるように、
ロープは高い位置に張っている。
おかげで、まるで秋祭りのしめ縄みたいなことになっている。
今年もコロナで中止のはずなのに。
※
昨夜、調べに来ていた電柱の所に、今日も電力会社が来ている。
何かを待っている様子なので、今だ!と思ってちょいと話しかけてみた。
―この電柱に落ちたんですか?
「そうです。
まあ、電柱が有るから電柱に落ちてくれたわけで、
電柱が無いと、高い木とか家とかに落ちちゃいますね。」
おーこわ。
―1時間くらいで電力が復旧しましたけど、ここを修理したということなんですか?
「いえ、他の系統から電力を供給して、
ここは、危険な箇所を切ったりといった処置をしました。」
なるほどー
いやー、ご苦労さま、ありがとうございました。
お仕事中、お邪魔いたしました。
雨は突然強くなり、雷はどんどん近くなった。
飼い犬ウーゴくんは、知らない場所や初めて見る物や
風で何かが揺れる物音などにいちいちビビるが、
なぜか、雷へ平気である。
良かった。
私はパソコンに向かっていた。
ドカン!
というばかでかい音がして、
驚きというよりも反射的に、キーボードに乗せていた両手がちょいと飛び上がった。
近くに落ちたのだろうか。
と思うや、電灯が消えた。
メダカの水槽のポンプが止まった。
ブレーカーはほんの2メートルほどの所に在る。
席を立って、扉を開けて、ブレーカーを見ると、
落ちていない。
ということは、停電したのか。
と思った時には、パッと灯りが点いた。
どういう仕組みか知らないけれど、
ずいぶん復旧が速い。
突如、大量の電流が流れたので、一時的に遮断しただけだったのだろう。
同じ町内の同じ丁内に住む3人の幼なじみとLINEする。
ドカンというほどの大きい音を聞いたのは、私だけだった。
※
1時間半ほど後、
「また停電してるよね。」と一人からLINEが来た。
えっ?
住所の「〇丁目」まで同じだが、停電しているのはその家だけだ。
「周りも真っ暗だよ。」
「〇〇南町で約330軒が停電だって」
野次馬根性で、見に出る。
もう、雷雨は去っているからだ。
玄関を出たら、周囲が暗いので驚いた。
家の前の街燈が明るくていつも不快だったが、消えている。
北隣の家は暗い。
北側の道の向こう側にコインパーキングが有るのだが、
その看板も、自動販売機も消えている。
コインパーキングから車を出そうとしても、車輪止めが動かなくなっているようで、
車の横でしゃがみこんでストッパーをスマホのライトで照らして見ている人がいる。
東を見ると、突き当りの角を曲がった所に何か緊急車両が来ているようで、
赤い点滅が見える。
様子から、火事ではないし、救急車の来る音も聞いていない。
※
東西にのびる道を、ひとまず、友人Mの家のある西へ歩いてみた。
この道沿いが、暗い。
角ごとに横を見ると、近くまで街灯も家の灯りも点いている。
つまり、この道の電線から供給している所だけが停電しているのだ。
ということは、さっき見た赤色灯は、電力会社のものか。
友人Mと連れ立って、東へ進んだ。
※
はしご車が2台来ていた。
2つのはしごで、1本の電柱を調べている。
ゴンドラ上の人と、地上の人が大声で会話している。
「黒くなってなーい?」
「ないでーす!」
「〇〇のところに穴とかあいてない?」
「ないです!」
「〇〇が切れてない?」
「ないです!」
はしごが一旦縮められ、隣の電柱に移動し、
同様の作業が続けられる。
一本一本チェックしていくのかなあ?と思った矢先、
ぱぱぱとそこいらじゅうの電灯が点った。
おお。
野次馬の私たちは、帰ることにした。
※
翌日。
お彼岸のこの時期ということもあって、私は「お祭りか?」と思ってしまった。
コインパーキングはまだ復旧しないようで、
ロープを張って、「封鎖中」という札を何枚か掛けてある。
奥のほうが月極駐車場になっている。
その車が出入りできるように、
ロープは高い位置に張っている。
おかげで、まるで秋祭りのしめ縄みたいなことになっている。
今年もコロナで中止のはずなのに。
※
昨夜、調べに来ていた電柱の所に、今日も電力会社が来ている。
何かを待っている様子なので、今だ!と思ってちょいと話しかけてみた。
―この電柱に落ちたんですか?
「そうです。
まあ、電柱が有るから電柱に落ちてくれたわけで、
電柱が無いと、高い木とか家とかに落ちちゃいますね。」
おーこわ。
―1時間くらいで電力が復旧しましたけど、ここを修理したということなんですか?
「いえ、他の系統から電力を供給して、
ここは、危険な箇所を切ったりといった処置をしました。」
なるほどー
いやー、ご苦労さま、ありがとうございました。
お仕事中、お邪魔いたしました。
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