犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

落雷

2022年09月25日 | 日々
雷鳴と雨がほぼ同時にやって来た。
雨は突然強くなり、雷はどんどん近くなった。

飼い犬ウーゴくんは、知らない場所や初めて見る物や
風で何かが揺れる物音などにいちいちビビるが、
なぜか、雷へ平気である。
良かった。

私はパソコンに向かっていた。

ドカン!
というばかでかい音がして、
驚きというよりも反射的に、キーボードに乗せていた両手がちょいと飛び上がった。

近くに落ちたのだろうか。
と思うや、電灯が消えた。
メダカの水槽のポンプが止まった。

ブレーカーはほんの2メートルほどの所に在る。
席を立って、扉を開けて、ブレーカーを見ると、
落ちていない。
ということは、停電したのか。

と思った時には、パッと灯りが点いた。
どういう仕組みか知らないけれど、
ずいぶん復旧が速い。
突如、大量の電流が流れたので、一時的に遮断しただけだったのだろう。

同じ町内の同じ丁内に住む3人の幼なじみとLINEする。
ドカンというほどの大きい音を聞いたのは、私だけだった。



1時間半ほど後、
「また停電してるよね。」と一人からLINEが来た。
えっ?
住所の「〇丁目」まで同じだが、停電しているのはその家だけだ。
「周りも真っ暗だよ。」
「〇〇南町で約330軒が停電だって」

野次馬根性で、見に出る。
もう、雷雨は去っているからだ。

玄関を出たら、周囲が暗いので驚いた。
家の前の街燈が明るくていつも不快だったが、消えている。
北隣の家は暗い。
北側の道の向こう側にコインパーキングが有るのだが、
その看板も、自動販売機も消えている。

コインパーキングから車を出そうとしても、車輪止めが動かなくなっているようで、
車の横でしゃがみこんでストッパーをスマホのライトで照らして見ている人がいる。

東を見ると、突き当りの角を曲がった所に何か緊急車両が来ているようで、
赤い点滅が見える。
様子から、火事ではないし、救急車の来る音も聞いていない。



東西にのびる道を、ひとまず、友人Mの家のある西へ歩いてみた。

この道沿いが、暗い。
角ごとに横を見ると、近くまで街灯も家の灯りも点いている。
つまり、この道の電線から供給している所だけが停電しているのだ。

ということは、さっき見た赤色灯は、電力会社のものか。
友人Mと連れ立って、東へ進んだ。



はしご車が2台来ていた。
2つのはしごで、1本の電柱を調べている。

ゴンドラ上の人と、地上の人が大声で会話している。
「黒くなってなーい?」
「ないでーす!」
「〇〇のところに穴とかあいてない?」
「ないです!」
「〇〇が切れてない?」
「ないです!」

はしごが一旦縮められ、隣の電柱に移動し、
同様の作業が続けられる。

一本一本チェックしていくのかなあ?と思った矢先、
ぱぱぱとそこいらじゅうの電灯が点った。

おお。
野次馬の私たちは、帰ることにした。



翌日。
お彼岸のこの時期ということもあって、私は「お祭りか?」と思ってしまった。

コインパーキングはまだ復旧しないようで、
ロープを張って、「封鎖中」という札を何枚か掛けてある。

奥のほうが月極駐車場になっている。
その車が出入りできるように、
ロープは高い位置に張っている。

おかげで、まるで秋祭りのしめ縄みたいなことになっている。
今年もコロナで中止のはずなのに。



昨夜、調べに来ていた電柱の所に、今日も電力会社が来ている。
何かを待っている様子なので、今だ!と思ってちょいと話しかけてみた。

―この電柱に落ちたんですか?
「そうです。
まあ、電柱が有るから電柱に落ちてくれたわけで、
電柱が無いと、高い木とか家とかに落ちちゃいますね。」
おーこわ。

―1時間くらいで電力が復旧しましたけど、ここを修理したということなんですか?
「いえ、他の系統から電力を供給して、
ここは、危険な箇所を切ったりといった処置をしました。」
なるほどー

いやー、ご苦労さま、ありがとうございました。
お仕事中、お邪魔いたしました。
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