犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

2012年06月01日 | 流民の窓
四谷三丁目の学校の図書室で調べ物をして、
神楽坂のギャラリーへ歩く途中、
宮城道雄記念館なんて在るじゃないの。
ぶら~り立ち寄り。

鍼灸は盲人の職として明治の西欧化をくぐり抜けてきた。
事、筝もなぜか盲人の得意とするところとされている。
看板に、宮城道雄記念館と並んで「検校の間」と記されている。
検校(けんぎょう)とは、盲人の最高位の名称だ。
(座頭、なんてのもその下の方の位の名称であるよ。)


宮城道雄は8歳で失明し、箏の道に入り、三年後には免許皆伝。
作曲もよくする。
『春の海』はよく知られている、よね?
処女作は『水の変態』といって、14歳の時だそうな…。

低音域の広い、十七絃を作ったり、
大胡弓を作ったりと、
楽器を工夫して表現の幅も広げた。

白眉は八十絃!!!
小さめのテーブルくらいは有る、一枚板に、80本の弦!
上下の駒の高さを工夫し、低音域の糸は高さが交差している。
これが奏法を助けるのだろう。

実物は作ってすぐに焼けてしまい、
録音も残っていない。
ヒッジョーに残念!
記念館には復元された八十絃が展示されている。
これを弾きこなす人に現れて欲しいものだ!


そして、
なぁんかゴロゴロ言ってんなー、と思ったら
また雷雨、大粒ちゃん。
しかし日本の庭には雨が合う。
写真、緑あざやかなのはもちろん芝生にあらず、苔。

縁側でしばし。

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