飼い犬ウーゴくん6歳3ヶ月。
広島県でさまよっている所を保護されたのは
ちょうど6年前の今日だったと聞いている。
その時、推定生後3ヶ月だったそうだ。
いかほどびびり虫の緊張しいだったのだろうか。
家庭犬にふさわしいくらいになり、私が引き取る頃には
4歳を過ぎていた。
今では「もっと撫でてくれよ」とお手をするほどの甘えん坊なので、
どんなに人を恐れていたのか、ちょっと想像がつかない。
他の犬と喧嘩しても、人に対しても、
「けっしておクチは出ない」
つまり、咬むことの無い犬だと聞いたので、
飼うことに決めた。
前に飼っていた犬が「喧嘩上等」だったので、
もうあんな思いはしたくないのだ。
※
初めての場所も、初めての人も、初めての物も苦手だ。
車を恐れて、バス通りは歩けなかった。
今は、初めての人でも撫でてくれそうな人だと思うと寄って行くようになった。
車はもうちょっと怖がって欲しいくらい、慣れた。
車に乗ることには、まだ慣れていない。
ドアを開けると素直に飛び乗るのだが、
乗るとソワソワとして不安げな顔をする。
発進、停車、カーブなどでは、
もじもじと足踏みをしてバランスを取る。
最初の2回くらいは助手席の上に座れたのだが、
今は、助手席の足元にハマッている。
周囲の様子が見えないほうが不安なんじゃないかと思うのだが。
合わせて1時間以上乗っていると、酔って吐いてしまう。
そこで、片道30分ほどの場所に連れて行くようにしていた。
※
そして今日は片道40分かかる初めてのドッグランに行ってみた。
多摩聖蹟記念館の在る、都立桜ヶ丘公園だ。
多摩丘陵の端っこをそのまま公園にしている。
手入れをしてある所と、なんの手も入っていない所とが有る。
手入れをしない場所は、雑木林とも言えないような繁みになってしまう。
ドッグランは、その公園のほんの一角に設けられている。
ここ以外にもスペースはいくらでも有るだろ!と言いたくなるくらいの、
ほんの一角である。
且つ、すごい斜面。
小型犬エリアと、中・大型犬エリアに分かれている。
体重約18㎏雑種、ザ・中型犬のウーゴは、中・大型犬エリアに入る。
入ってすぐの場所は造成して平面なのだが、
平らなのは20坪も無いんじゃないだろうか。
あとは、斜面である。
えらく眺めがよろしい。

斜面だということは話には聞いていた。
しかし、聞きしに勝るとはこのことだと思った。
想像以上に斜面だ。
眺めると、グラリと平衡感覚が揺らぐ。
うーん、まるで、芸術家の荒川修作がこさえた公園、
天命反転地のようではないか。行ったこと無いんだけど。行きたいんだけど。
広角レンズを使ったような景色だ。

犬は、斜面が好きだ。
駆け降ると、自分の能力以上のスピードが出るのが面白いんじゃないだろうか。
桜ヶ丘ドッグランの斜面を、大型犬と中型犬が組んずほぐれつしながら
駆け降って来るんである。
ど迫力。
こちらが斜面の途中に立ってボーーッとしていて
走って来た犬玉がぶつかったりしたら、えらいことになりそうだ。
平たいドッグランだって危ないのに。
※
ウーゴはいつものドッグランより少し緊張した面持ちで、
いつものドッグランでするのと同様に、フェンス沿いを丹念に嗅いで回っている。

時々、初対面の他の犬たちが寄って来るので、
じっと嗅いでもらっている。
人間の私も、他の人間にちょっと挨拶してみる。
―初めて来たんですけど、聞いていて想像していた以上の高低差ですね!
「これがイイ、って人もいますね。
お名前なんていうんですか?」
―ウーゴです。
「・・・カタカナの名前?
どういう意味ですか?」
―えっ、と、ポルトガルの男性の名前で…。
お名前は?
「ラッキーです。」
カタカナじゃん。
なんか、「カタカナ」と言う前に妙な間が有ったから、
へーそんじゃこの犬の名前は「太郎」とか「武蔵」とか
そういう名前なのかと思ったら。
※
いつものドッグランでは、飽きてきたり、緊張が過ぎたりして
帰りたくなると、穴を掘る。
今日も穴を掘り始めたので、帰りたいのかと思って呼んだが、
来ない。
どうやら、楽しいらしい。
公園内の山道を歩いている時も、楽しそうだった。
山が好きなのだろうか。
だとしたら、都合良い。
次はちょっと頑張って、裏高尾辺りへ連れて行ってみるか。
ゲロっちゃうかな?
※
帰りの車では、やはり発進停車カーブで足踏みはするけれど、
機嫌の良さそうな顔だった。
やっぱり楽しかったのだろう。
車のお出かけは楽しい。という記憶も新鮮なうちに、
次行ってみよう!
広島県でさまよっている所を保護されたのは
ちょうど6年前の今日だったと聞いている。
その時、推定生後3ヶ月だったそうだ。
いかほどびびり虫の緊張しいだったのだろうか。
家庭犬にふさわしいくらいになり、私が引き取る頃には
4歳を過ぎていた。
今では「もっと撫でてくれよ」とお手をするほどの甘えん坊なので、
どんなに人を恐れていたのか、ちょっと想像がつかない。
他の犬と喧嘩しても、人に対しても、
「けっしておクチは出ない」
つまり、咬むことの無い犬だと聞いたので、
飼うことに決めた。
前に飼っていた犬が「喧嘩上等」だったので、
もうあんな思いはしたくないのだ。
※
初めての場所も、初めての人も、初めての物も苦手だ。
車を恐れて、バス通りは歩けなかった。
今は、初めての人でも撫でてくれそうな人だと思うと寄って行くようになった。
車はもうちょっと怖がって欲しいくらい、慣れた。
車に乗ることには、まだ慣れていない。
ドアを開けると素直に飛び乗るのだが、
乗るとソワソワとして不安げな顔をする。
発進、停車、カーブなどでは、
もじもじと足踏みをしてバランスを取る。
最初の2回くらいは助手席の上に座れたのだが、
今は、助手席の足元にハマッている。
周囲の様子が見えないほうが不安なんじゃないかと思うのだが。
合わせて1時間以上乗っていると、酔って吐いてしまう。
そこで、片道30分ほどの場所に連れて行くようにしていた。
※
そして今日は片道40分かかる初めてのドッグランに行ってみた。
多摩聖蹟記念館の在る、都立桜ヶ丘公園だ。
多摩丘陵の端っこをそのまま公園にしている。
手入れをしてある所と、なんの手も入っていない所とが有る。
手入れをしない場所は、雑木林とも言えないような繁みになってしまう。
ドッグランは、その公園のほんの一角に設けられている。
ここ以外にもスペースはいくらでも有るだろ!と言いたくなるくらいの、
ほんの一角である。
且つ、すごい斜面。
小型犬エリアと、中・大型犬エリアに分かれている。
体重約18㎏雑種、ザ・中型犬のウーゴは、中・大型犬エリアに入る。
入ってすぐの場所は造成して平面なのだが、
平らなのは20坪も無いんじゃないだろうか。
あとは、斜面である。
えらく眺めがよろしい。

斜面だということは話には聞いていた。
しかし、聞きしに勝るとはこのことだと思った。
想像以上に斜面だ。
眺めると、グラリと平衡感覚が揺らぐ。
うーん、まるで、芸術家の荒川修作がこさえた公園、
天命反転地のようではないか。行ったこと無いんだけど。行きたいんだけど。
広角レンズを使ったような景色だ。

犬は、斜面が好きだ。
駆け降ると、自分の能力以上のスピードが出るのが面白いんじゃないだろうか。
桜ヶ丘ドッグランの斜面を、大型犬と中型犬が組んずほぐれつしながら
駆け降って来るんである。
ど迫力。
こちらが斜面の途中に立ってボーーッとしていて
走って来た犬玉がぶつかったりしたら、えらいことになりそうだ。
平たいドッグランだって危ないのに。
※
ウーゴはいつものドッグランより少し緊張した面持ちで、
いつものドッグランでするのと同様に、フェンス沿いを丹念に嗅いで回っている。

時々、初対面の他の犬たちが寄って来るので、
じっと嗅いでもらっている。
人間の私も、他の人間にちょっと挨拶してみる。
―初めて来たんですけど、聞いていて想像していた以上の高低差ですね!
「これがイイ、って人もいますね。
お名前なんていうんですか?」
―ウーゴです。
「・・・カタカナの名前?
どういう意味ですか?」
―えっ、と、ポルトガルの男性の名前で…。
お名前は?
「ラッキーです。」
カタカナじゃん。
なんか、「カタカナ」と言う前に妙な間が有ったから、
へーそんじゃこの犬の名前は「太郎」とか「武蔵」とか
そういう名前なのかと思ったら。
※
いつものドッグランでは、飽きてきたり、緊張が過ぎたりして
帰りたくなると、穴を掘る。
今日も穴を掘り始めたので、帰りたいのかと思って呼んだが、
来ない。
どうやら、楽しいらしい。
公園内の山道を歩いている時も、楽しそうだった。
山が好きなのだろうか。
だとしたら、都合良い。
次はちょっと頑張って、裏高尾辺りへ連れて行ってみるか。
ゲロっちゃうかな?
※
帰りの車では、やはり発進停車カーブで足踏みはするけれど、
機嫌の良さそうな顔だった。
やっぱり楽しかったのだろう。
車のお出かけは楽しい。という記憶も新鮮なうちに、
次行ってみよう!
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