犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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七輪

2020年12月29日 | 日々

薪ストーブの力は強い。

火を入れると、みるみるうちに燃え上がり、
部屋中に熱が広がる。

けど。
築45年の我が家の隙間風はそれに勝る。
ストーブの有る居間から続いて台所が有り、
台所には勝手口が有り、
その横には洗面所に繋がる戸が有り、
その戸には通気のためのスリットが有り、
洗面所の向こうは玄関で、
玄関の扉は擦り減っていて西日が射し込むほどの隙間が有る。

換気の良い家です。

イマドキの高気密住宅に慣れた人なら驚くほど
寒いし、外の音もよく聞こえる。

食卓の中でも勝手口に近い所が他の物との配置の上で良いので、
自分の居場所になっている。
ストーブを焚いても、その席の辺りはしんしんと冷え切っている。
足先は冷え切ってしびれかけている。
いかん。

密閉しているよりは、少し窓を開けて空気が動いていたほうが
心地良い。
とは言え、こんなに冷えては厳しい。
足が冷えると手も冷える。
手が動かないと楽器の練習もできない。



勝手口の土間に台を置いて、灯油ストーブを置いた。
晩秋から初冬の寒さはこれだけでしのいだ。
しかし、薪ストーブを使い始めたからには、これだけで
やりくりしたいところだ。

食卓の下面に炬燵ヒーターを取り付けているのを使うとか、
足下にホットカーペットを敷くとか、
小型の電気ストーブを使うとか、
やろうと思えばいろいろできる。
老母が家にいた時に買った、電気で安全に温かくなる物がいろいろ有る。

でも、せっかく電気代がアホみたく減らせているし、
薪ストーブも出せたのだから、
電気やガスに頼らない方法を使いたい。



小さめの火鉢が有れば。
ストーブの中で薪が燃えて炭になったところをつまみ出して、
それを火鉢に入れて、食卓の下に置いて
足先をあぶれば良い。

そんな都合の良い火鉢は持っていない。

テーブルクロスを食卓の上に掛けるのではなく、
側面に貼り付けて床まで覆った。

朝、薪ストーブを焚きつける前に、
前日の灰を掻き出してポリバケツに入れている。

バケツの八分目くらいまで灰がたまっている。
その上に、真っ赤になっている炭を乗せて、
食卓の下に置いた。

バケツの縁に足を乗っけた。
たいへん塩梅よろしい。
あったまる。



せいぜい、足先を滑らして赤い炭に触れてしまわないように気を付ける。
炭の熱が勝ってポリバケツが溶けぬよう、炭の量にも気を付ける。
隙間風がひどいので、一酸化炭素中毒にはならずに済むだろう。



七輪が欲しい。

足を炙ってこれだけ気分良くなってみると、
今度は食べ物も炙りたくなる。

食卓の上に七輪を置いて、なんぞ炙ったり燗瓶も温めたりして
ちびちびと飲めたら最高ではないか。



珪藻土を削って七輪を手作りしている工房のサイトを見て、
七輪についてお勉強する。
知らないことが一杯有るものだ。

私が知っている七輪は、バケツのような形だ。
こういうラッパ型の七輪は、煮炊きするためのものだという。

七輪の下のほうには、通気口が有る。
金属の窓が付いていて、開閉することで火力を調節できる。

この通気口から入った空気が熱せられて上昇気流となる。
この流れで酸素が供給される。

ラッパ型七輪は、強い上昇気流が起きやすい形だ。
だから、お湯を沸かしたり、お釜でご飯を炊いたりすることができる。

何かを焼く目的だったら、そこまでの火力は必要無い。
浅型のもので良いということだ。

私は食卓の上でなんぞ炙って食べたいので、
低いものが都合良いと思っていた。
ちょうど、その要求に合っている。

浅型の七輪を買った。



針金の台が付いていて、それが取っ手にもなっているので、
持ち運びしやすい。

網の上に、厚揚げだの椎茸だの肉だの葱だのを乗せて、
まず、薪ストーブの上に置く。
焼けてきたな、ってな頃合いに、今度は
ストーブの中から真っ赤な炭を取り出して、
七輪の中に入れる。
七輪を食卓の上に置き、いろいろなもんが焼けてきている網を乗せる。

ゲゲッ、楽しい。
独酌が充実してきている。
しみじみとクソジジイまっしぐらだ。



【2020年はブギーの年】
オリンピックに対抗して、ブギー年にすべく、
ブギーを演奏してはyou tubeにアップしてきた。見てねっつ
https://www.youtube.com/user/43susan43/videos

そのせいではないけれど、今年はオリンピックイヤーではなくなった。
五輪より七輪だよね。

おあとがよろしいようで

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