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介談

2019年08月02日 | 介護ウチのバヤイ
[あらすじ] いろんな人の話を聞くってのは大事だよ。

以下、介護と言っても、老人介護の話。



70代の友人女性曰く、
「今は家族が見なきゃいけないっていうのじゃなくなったじゃない?
私が姑の介護してたのはほんの15年前だったけど、
あれはなんだったんだ、って思うわよ。」
ほんとに。
社会制度がどんどん整備されてきた。

同居の姑さんは認知症も加わってかなり要求の多い人だったようだ。
「5分おきに呼ばれるの。
耳塞いで聞こえないふりしたって聞こえるもんは聞こえるし、
気ぃ狂いそうになるわよね。」

「義理の親なんだから血も繋がってないんだし、どうでもいいや、って思わないと
やってらんない。」
とは言え、ちょっと何かやらなかったり、ちょっと大きな声をあげれば、
「しまいにゃ周りからはあたしが鬼嫁って言われるし。」



70代の友人男性曰く、
「僕は介護をした経験が無いんだ。
そのうち自分がしてもらう側になる。
どんな爺になるんだろう。」



60代の友人女性曰く、
「義母だったのでね、もう、ただ『はい。はい。』って
器械的に返事してた。
あれこれ考えると爆発しそうになるからね。」
爆発しそうになるのは、ひょっとして、夫相手にも、ということかな?



60代の友人男性曰く、
「もう、なかなかうまくいかない。(逝かない)」
「ぼくちんだからしかたなーい」
苦労の末にコワレ気味でらっしゃる。



50代の友人女性曰く、
「夫の母親はね、向こうもこっちに遠慮が有るから。」
ほほう、そういうケースも有りますな。
やはり、同居か離れているか、というところで随分違いが有る。

「でも夫は父親に、学校に行かしてやった、って言われたそうよ。
それをいまだに持ち出すか、って思うけど。」
うわー、子育ての恩を着せるとか。

「実の親だとね、ほっとくわけにいかない、っていうのが有って。
育ててやった世話してやった、っていうのを言われるしね。」
夫婦ともその手のことを言われているのか。

「親はいつまでも親だから、ああしなさいこうしなさい、っていうのが強い。」
なるほど。うちの親は「ああ言わないでこう言わないで」っていう制止型だな。



50代の友人曰く、
「うちは実家と離れていたから、早くにホームに入ってもらった。」

50代の友人曰く、
「80過ぎ夫婦だけど、田舎の家で自分たちで生活してる。
田舎だから車が無いと何もできないし、普通に運転してるね。」

50代の友人曰く、
「86歳でやっと運転免許証を返納して、車を手放したよ。
でもそうしたらググっとボケちゃって。」
男性はとみに車は大事なようだ。

50代の友人曰く、
「そうは言ってもやっぱり親って生きていてくれるだけで安心っていうか。」
それはすばらしい。親がいるだけで安心と思えたのは、私は小学生までだったかな。



自分が老いるまで介護を経験しない人もいれば、
十代、二十代、三十代などで介護暮らしをする人もいる。

本当に、親の側、子の側、どちらも十人十色であり、
またその組み合わせも様々である。
相手は親だったり、結婚相手の親だったり、祖母祖父の代だったり。

関係性となればまた本当に色々だ。

人それぞれな中にパターンらしきものが有ったり。
しかしパターンに当てはめて考えるのは間違いだったり。

まこと、人の世というのは、厄介じゃの。
まだ生き慣れん気がする。
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