自由

ブログを読んでくれている人に、自由だね、と言われることがある。

そうかいな。

仮にそうだとして、仮に今の私が自由だとして、
でもずっとこんなだったわけではない。

子どもの頃は親の影響下にあったし、
大人の言うことは正しいのだと思っていたし、
学校へは行かなきゃいけないと思っていたし、
常識的であることは良いことだと思っていた。

その分、枠にはまらないことが自分の中にあれば苦しんだし、
集団の中でいたたまれないことは多かったし、
考えばかりが渦巻いて自分がいる意味も分からなかったりしたし、
この先どう生きていけばいいのか途方に暮れたりもした。

価値基準を自分の外に置くと、がんじがらめになる。
私は、自分の中に確固としたものを持つほど、自信が無かったし、
自信が付くだけの行動や体験もしてこなかった。
自分が何者であるかを自分で決めることができるほどの価値観は持っていなかった。

抽象的ですね。
そのうち、具体的な話を書きましょう。

ともあれ、今、自由だね、と言ってもらえるのは結構なことだと思う。
はじめから自由だったわけではないけれど、
自由を勝ち獲れたのだとしたら、なかなか実りある半生だ。

もともと持っているものより、持っていないところを体得したものは
力強い。

不得手なことこそ、実は後では自分の長所になったりする。
何にでも恵まれて生まれてくる人なんて、そうはいない。
ということは、みんなチャンスに恵まれているんだ。