犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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合体文字

2016年12月08日 | 梵語入門
[あらすじ] デーヴァナーガリーの13の母音、30の子音の文字を憶えた。
しかしこれだけではまだ読めないのだ。

デーヴァナーガリーでは、子音の文字の上下などに記号を付けることによって
母音を表す。
母音が「イ」なら、左に縦棒を引いてその上に羽を付ける。
母音「エー」なら、文字の上に羽を付ける。
といった調子だ。

ただ、母音が「ア」のときは、何も付けない。
つまり、子音の文字には、もれなく母音「ア」が付属しているのだ。
ふーん。なんでだろ。

子音だけで終わる単語もある。
そんな時は、これは子音だけだよということを表すヴィラーマという点を打つ。

では、[ndra]なんてなふうに子音が連続する場合はどうするか。
ヴィラーマを打った文字をズラズラ並べるのではなく、
文字を合体させてしまうのだ。
縦に重ねたり、横に連続させたりして、文字をひとかたまりに組み合わせる。

合体の際に、簡単な記号に変える子音もある。
よく他の子音と組み合わせられる、[r]や[t]がそうだ。
初学者は見逃してしまいそうな、ちっこい点がちょろりっと付いていたりする。

サンスクリットという言語も、デーヴァナーガリーという文字も、
とても合理的な構造を持つものだ、という話だ。
きっと、こういう方法で表記するようになっているのにも、
きちんとした理由があるのだろう。

その理由とは・・・

つづく

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