八島湿原からおはようござい

車に積みっぱなしの寝袋を
４月に使って下ろしっぱなしだったのを
忘れていたよ。

合羽着て有りったけのタオルをまとって、犬とくっ付いて、
無事、夜を明かした。
ま、車中泊は楽。


目が覚めたらちょうど夜明け前。

八島湿原はペット禁止。
置き去りが一番痛いジーロくんを車に置いて、
ちょっと見学。
案外広いので、入口から眺めてすぐ戻ってやることにした。

蛙たちを驚かせないよう、
足音を忍ばせて木道を行く。
あとはカッコーとホトトギスの声。

次第に明るく…

と思った矢先、人声に破られる。
数人。
カメラの人たちだ。

人たちはまだずっと上にいるのに、
蛙は鳴くのを次々とやめる。

三脚を担いで、ドカドカと歩き、
大きな声でロケーションがどうのと言い、
湿地でなければいいと思ってか柵を越す。


蛙はただ鳴いているわけではないのに…
恋の邪魔だては無粋の極みでしょ！