オスの飼い犬:ジーロは、たまに山に連れて行ったりしている。
車で泊まりがけで出かけて、山に登ることには彼は慣れている。
今回は、一日目は松本市内で過ごした。
目的地のあがたの森公園は中心街から外れた所にあるが、
そこからまた1kmあまり離れた所に車を停めた。
ジーロは分離不安が有るので、あまり長い時間、車で待たせたくない。
結局、この二日間、私は店に入って食事したり、温泉にも立ち寄らなかった。
ずっとジーロと一緒。
松本市内でジーロは偉かった。
観光都市であるこの街で、彼は一切排泄しなかった。
公園のすみっこに連れて行った時にだけ、用を足した。
マーキングではなく、排尿だ。
雄犬として、かなり偉い。
こんなこと普段は教えていないのに。
あがたの森公園では多数のテントが出てクラフトフェアが行われており、
ものすごい人出だった。
ジーロは気弱な性質で、人混みも得意ではないのだが、大丈夫だった。
たくさんの人が手を差し出してくれたが、すぐに私の後ろに隠れてしまった。
たった一人、通りすがりに手を伸ばした女性にしっぽを振った。
あの女性はどんな特別な人だったんだろう?!
芝生でライブを聴いた。
ステージの準備の頃、反対の方で数人のグループが太鼓を叩いていた。
この音が少し怖くて、ジーロは緊張していた。
そこへ、サウンドチェックしていたステージのスピーカーから
爆音が飛び出したものだから、ふるえ始めてしまった。
しかし、逃げ出したりちびったりはせず、しばらくなだめていたら収まった。
一つ目のグループは女性ボーカルにギターとフルートで、わりとメロウな感じ。ホ。
二つ目のグループはギター2本とベースで元気いいけど打楽器無いし、平気。楽しい。
次に登場したのはピアノの弾き語りの男性。時折強い打鍵で、ジーロは怯える。
声もこわかったようだ。
最後はタテタカコさん。たまに強い打鍵はあるが、ジーロは怖くなかったようだ。
ライブ終了後、しゃがみ込んで話しかけてくれたのは、なんと
ピアノ弾き語りの早川義夫さんだった・・・!
飼っていた柴犬を亡くした傷が癒えないのだそうだ。
携帯の待ち受け写真の犬は、ニヤリと笑顔だった。
私も前の犬が死んでから次を飼う気になれなくて、
今の犬たちに出会うまで結局9年も間が空いてしまった。
9年あったら一匹飼うことができたのに、と悔やんだから、
辛い気持ちは分かるけど飼うことをお勧めしてるんですよ、とお話しした。
早川さんが一週間、家を空けねばならなかった時に、チャコちゃんはだいぶ弱っていたそうだ。
留守中に死ぬだろう、と言われていたのだが、帰るとまだ生きていて、
早川さんは一晩抱いて一緒に寝た。
翌日、息をしていないのに気付き、「チャコちゃん!」と声をかけると、
もう呼吸は止まっていたはずなのに、腕の中の犬は早川さんに目を向けて、ひとかき、
お手をしたそうだ。
ちょっと。
書いてて泣けるよ。
この方、若い頃はバンドから始めて音楽の仕事をしていたが、20代半ばで業界を去り、
「本屋のおやじさん」をしていたが40代半ばでまた歌手の道に戻った、
という知る人は知るあの方である。
「ジーロくん、チューさせて」
ジーロ、尻込み。
ふふーん、ジーロのべろは私だけのものです。
犬を連れているおかげで、いろんな人と話すことができた。
私がひとりで座ってたって話しかける人はいないが、
ジーロくんが座っていたら一匹でもずいぶん話しかけられただろう。
おかげでタテタカコさんにまで話しかけてもらっちゃったい。
犬連れ。クセになりそう。ジーロ、ありがとう。
人混みの中、すれ違いざまに「犬も迷惑かもしれないね」という言葉が聞こえてきた
こともあった。
こんな人混みに犬を連れて来るな、という意味ではなく、
こんな人混みに連れて来られて犬もたいへんね、という意味のようだった。
気弱なジーロには負担だったかもしれないが、
おかげで私とのつながりは深まったと思っている。
八ヶ岳周辺で山に登ったり池や湿地を見たりしたかったのだが、
どこも犬を連れて入ることは禁止されていた。
犬の病気が持ち込まれたり、野生動物の病気が犬に感染し(て広がっ)たりする
ことを防止するためだ。
今年の2月に、狸がウチの庭で死んだ時に、そのことは学んだ。
狸の死因は疥癬(ヒゼンダニ)だったが、これは元々ペットの犬の病気だったのだ。
狸の生活域をペットが跋扈することが野生を追い詰めているわけで。
結局、長野県と言っても東の端っこの、御座山(おぐらやま)中腹の
不動の滝を見に登った。
それ以上行くと鎖場で、岩場は苦手なジーロには無理なのだ。
夜、自宅前に到着して車のドアを開けると、ジーロは今までに見たことの無い表情で、
いくら言っても車を降りようとしない。
家にはいばりんぼの妹:カバサが待っている。
人混みよりも爆音よりも岩場よりも怖いのは、メス犬のご機嫌だった・・・。
車で泊まりがけで出かけて、山に登ることには彼は慣れている。
今回は、一日目は松本市内で過ごした。
目的地のあがたの森公園は中心街から外れた所にあるが、
そこからまた1kmあまり離れた所に車を停めた。
ジーロは分離不安が有るので、あまり長い時間、車で待たせたくない。
結局、この二日間、私は店に入って食事したり、温泉にも立ち寄らなかった。
ずっとジーロと一緒。
松本市内でジーロは偉かった。
観光都市であるこの街で、彼は一切排泄しなかった。
公園のすみっこに連れて行った時にだけ、用を足した。
マーキングではなく、排尿だ。
雄犬として、かなり偉い。
こんなこと普段は教えていないのに。
あがたの森公園では多数のテントが出てクラフトフェアが行われており、
ものすごい人出だった。
ジーロは気弱な性質で、人混みも得意ではないのだが、大丈夫だった。
たくさんの人が手を差し出してくれたが、すぐに私の後ろに隠れてしまった。
たった一人、通りすがりに手を伸ばした女性にしっぽを振った。
あの女性はどんな特別な人だったんだろう?!
芝生でライブを聴いた。
ステージの準備の頃、反対の方で数人のグループが太鼓を叩いていた。
この音が少し怖くて、ジーロは緊張していた。
そこへ、サウンドチェックしていたステージのスピーカーから
爆音が飛び出したものだから、ふるえ始めてしまった。
しかし、逃げ出したりちびったりはせず、しばらくなだめていたら収まった。
一つ目のグループは女性ボーカルにギターとフルートで、わりとメロウな感じ。ホ。
二つ目のグループはギター2本とベースで元気いいけど打楽器無いし、平気。楽しい。
次に登場したのはピアノの弾き語りの男性。時折強い打鍵で、ジーロは怯える。
声もこわかったようだ。
最後はタテタカコさん。たまに強い打鍵はあるが、ジーロは怖くなかったようだ。
ライブ終了後、しゃがみ込んで話しかけてくれたのは、なんと
ピアノ弾き語りの早川義夫さんだった・・・!
飼っていた柴犬を亡くした傷が癒えないのだそうだ。
携帯の待ち受け写真の犬は、ニヤリと笑顔だった。
私も前の犬が死んでから次を飼う気になれなくて、
今の犬たちに出会うまで結局9年も間が空いてしまった。
9年あったら一匹飼うことができたのに、と悔やんだから、
辛い気持ちは分かるけど飼うことをお勧めしてるんですよ、とお話しした。
早川さんが一週間、家を空けねばならなかった時に、チャコちゃんはだいぶ弱っていたそうだ。
留守中に死ぬだろう、と言われていたのだが、帰るとまだ生きていて、
早川さんは一晩抱いて一緒に寝た。
翌日、息をしていないのに気付き、「チャコちゃん!」と声をかけると、
もう呼吸は止まっていたはずなのに、腕の中の犬は早川さんに目を向けて、ひとかき、
お手をしたそうだ。
ちょっと。
書いてて泣けるよ。
この方、若い頃はバンドから始めて音楽の仕事をしていたが、20代半ばで業界を去り、
「本屋のおやじさん」をしていたが40代半ばでまた歌手の道に戻った、
という知る人は知るあの方である。
「ジーロくん、チューさせて」
ジーロ、尻込み。
ふふーん、ジーロのべろは私だけのものです。
犬を連れているおかげで、いろんな人と話すことができた。
私がひとりで座ってたって話しかける人はいないが、
ジーロくんが座っていたら一匹でもずいぶん話しかけられただろう。
おかげでタテタカコさんにまで話しかけてもらっちゃったい。
犬連れ。クセになりそう。ジーロ、ありがとう。
人混みの中、すれ違いざまに「犬も迷惑かもしれないね」という言葉が聞こえてきた
こともあった。
こんな人混みに犬を連れて来るな、という意味ではなく、
こんな人混みに連れて来られて犬もたいへんね、という意味のようだった。
気弱なジーロには負担だったかもしれないが、
おかげで私とのつながりは深まったと思っている。
八ヶ岳周辺で山に登ったり池や湿地を見たりしたかったのだが、
どこも犬を連れて入ることは禁止されていた。
犬の病気が持ち込まれたり、野生動物の病気が犬に感染し(て広がっ)たりする
ことを防止するためだ。
今年の2月に、狸がウチの庭で死んだ時に、そのことは学んだ。
狸の死因は疥癬(ヒゼンダニ)だったが、これは元々ペットの犬の病気だったのだ。
狸の生活域をペットが跋扈することが野生を追い詰めているわけで。
結局、長野県と言っても東の端っこの、御座山(おぐらやま)中腹の
不動の滝を見に登った。
それ以上行くと鎖場で、岩場は苦手なジーロには無理なのだ。
夜、自宅前に到着して車のドアを開けると、ジーロは今までに見たことの無い表情で、
いくら言っても車を降りようとしない。
家にはいばりんぼの妹:カバサが待っている。
人混みよりも爆音よりも岩場よりも怖いのは、メス犬のご機嫌だった・・・。
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