[あらすじ]
節分にもらった小袋入りの豆の数を53個と言い当てたのだ。
何年か前までの14年間、水道メーターの検針の仕事をしていた。
一軒一軒のお宅を回り、たいていは地面にあるボックスの蓋を
先が鈎になっている棒で開き、中のメーターの数字を読んで
ハンディターミナルという計算機に打ち込み、プリントアウト
された[水道使用量のお知らせ]を配布してくる仕事だ。
いや、他にも、引っ越して使ってい . . . 本文を読む
[あらすじ]
じぶんがされていやなことは、ひとにもしない。
ところが、この言い方考え方だけでは、足りない場合も多い。
例えば、私は本が傷むのはいやなので、読みさしの本を伏せて置かないし、
カバーに癖が付くのはいやなので、しおり代わりに挟んだりしない。
自分がいやなので、借りた本にもしない。
しかし、私の本を借りた人が、そういったことを気にかけない人だったら、
本やカバーは傷んで返って来る。
. . . 本文を読む
「自分がされてイヤなことは、ひとにもしちゃいけないよ」
と、よく言うけれど。
私も、「逆の立場だったら、どう感じるか」ということを
考えるようにしている。
けれど。
私は、クレームが大嫌い。
クレームとはこの場合、
「一方的に言いたいことを言うばかりで事態の解決を目的としておらず
何も生み出さない」という要素を含んでいるもの…
と言えば、なんとなく思い浮かべていただけるだろうか。
要するに、 . . . 本文を読む
実感としては三温七寒くらいだな。
三寒四温はまだまだだ。
調布の家の池には今朝また氷が張りました。
朝の室温も一月並。
しかし氷は薄い。
凍って行った様子が伺える。
雪の結晶と同じ模様。 . . . 本文を読む
今日はどうでもいいことなんだけど。
ATMに並んでたら、何人か前のおねえさんが瞬きしたの。
瞬きしたんだけど、まぶたの上んとこに動かないまつげがいるの。
おねえさんは人類だから、瞬きは上まぶたを下げることで行うので、
上まぶたと共に上まつげが下がるの。
だけど、なおかつ、上まぶたの上にもまつげが残るの。
もう、どうせだったら上まぶたにぱっちりお目々メイクして欲しかったなー!
瞬膜ってのが . . . 本文を読む
昨日は早春賦の歌詞を解いた。
その中で、「東京あたりの春のありさま」と書いた。
スっと書けば「日本の春」なのだが、私はそうは書けなかった。
そのわけを今日は書きたいけれど、前もってお断りしておくが、
私は日本が好きで、日本に生まれて良かった、ここの風土が心地良い、
日本の隅々まで歩き回りたい、と思っている。
一方で、この時代の日本の東京に住む家庭に生まれたことには
意味がある。
その意味は何 . . . 本文を読む
「早春賦」という歌が好きでね。
東京あたりの春のありさまが、うたい尽くされていると思うので。
ただ、あの日本語は意味が分からない!と言われがち。
残念なことだ。
そもそも「早春賦」の賦って何?
漢詩で使う言葉なのね。
「赤壁の賦」なんてのを教科書で教わった憶えもあるのではないか?
赤壁の戦いと言えば、三国志で知られる。
なんだか映画にもなった。
蘇軾ってエラい漢詩の名人が赤壁(実際は違ったよ . . . 本文を読む
室内に置いた、小さな水槽の中に、ヤゴ。
虫たちが動きだし、私の日記に虫の話題が増える季節がやってまいりました。
一月の下旬に、もう脱皮するものがいた。
早いんじゃないのか?
室内に置いて、過保護に育てたが、かえっていけなかったか?
まだ寒い日もあるのに、脱皮などで体力を消耗して、大丈夫か???
冬の間のヤゴは、じっとしている。
多くは、底の泥の中にもぐる。
だから、姿は見えない。
水槽を覗 . . . 本文を読む
二月一日の、竹の話も法螺話でした。
騙された方いたら、ごめんなさい。
写真まで撮って、念の入った法螺でごめんちゃい。
切ってきた竹の中に蝋燭を入れて、熱くなる前にパッと撮る作業は
とても楽しかった。 . . . 本文を読む
「嫌いなものが多いね」
と言われることがある。
好きなものもたくさんあることを知っている人に言われる。
これを読んでくださっている方々も、私があれこれ好きで
一体ご専門のお仕事の方は大丈夫なのかしら、と思うような
暮らしぶりなのはご存じかと思う。
嫌いなものについて語ると、とかく不快感が人に伝わり、
それは強く印象づけられるのだと思う。
ヤダヤダ。という感情を分かちあってしまうのだろう。
話 . . . 本文を読む
昨日は明大前ハナムラ楽器に寄って、
待ち兼ねた新しい楽器をついに受け取った。
バンジョーのようで三味線でありマンドリンのチューニングでウクレレのように
気軽に使いたい。
ハナムラ楽器、私の3本目だ。
染めは、花村家の白菜の緑。
なんでも、これを店頭で見て気に入ったギタリストが
一本、注文していったそうな。
だから、世界唯一の楽器!と言っていられるのも、あとふた月ほどの
こととなってしまった。 . . . 本文を読む
東京に積もった重たい雪もようやく解けた日のこと。
ある公園のわきの道を車で通ったら、園内の竹が
何本も折れて倒れている。
しなやかな竹の葉にも、あの湿った雪は絡み付き
やわらかな茎を割いたのだろう。
竹で細工ものをこしらえるために、青竹を手に入れたいと
思っていた矢先のことだ。
仕事を終えて夜、私は鋸を持って車でそこへ向かった。
よく晴れて、しかし風は強く、冷え込みの厳しい夜だった。
工場の . . . 本文を読む