どのような断熱材をどのように施工したかの詳細は、表面に出て参りません。
しかし施主が住んでからの快適性、経済性は、確実に具現化するのがこの壁の中に充填されている断熱材の種類と施工法なのです。
我国の断熱仕様の基軸は、グラスウール断熱材の使用が前提となっています。
したがって大手住宅会社の殆どはグラスウール断熱材を使用しているのが現実です。
グラスウールは布団と同じ綿状になっており、フワフワの乾燥空気で断熱しています。
壁中のグラスウールは、空気を乾燥したままに保持する事が必須なのです。
このグラスウールの乾燥空気を静止させたまま、何十年も保持するのはとても困難なことです。
私が開発したファース工法は、可燃性の高い、ウレタン樹脂を施工現場でスプレー発泡し、断熱と気密性能を一緒に構築する、とても乱暴に見える断熱・気密手法です。
昭和63年、この方法を試したときは、誰もが猛反対したものです。
可燃性ウレタンの安全性、木材の呼吸確保、亀裂や密着性、施工時の安全性など課題が山積しておりましたが、平成元年に現在のファース工法が確立しました。
出来た家に住んだお施主様の評価は、従来になかった嬉しい事ばかりです。
あるファース工法のお施主様からは、家族の集まるお正月に招かれることが多くあります。
ところが、公的な「断熱評定」や「気密認定」を交付されなければ、省エネ割り増し融資はもちろん、確認申請時に建築主事から難色を示された事も数え切れなくありました。
平成3年から毎年、霞が関通いを行い、平成4年に8棟のファースの家を評議員の先生方にご視察をして頂き、平成5年4月日本で初めての断熱評定、10月に気密認定が交付されました。
その後は堰を切ったように多くの樹脂スプレー発泡断熱工法が出回るようになりました。
このスプレー発泡は、膨らし粉のような処方を行えば何倍にも膨らみ、安価に出来ます。
しかし湿気を通さない硬質ウレタンを薄いスキン層を何枚も重ねて施工しなければ、真の快適性、経済性を出せません。
家づくりは、既に住んでいるユーザー様に聴くことをお勧めします。
今日は、断熱材と工法選定についての相談メールがあり、このコラムを書きました。
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