納沙布岬(根室市)
平成15年6月23日月曜日午後1時過ぎ、ようやく今回の旅の目的地の根室に到着。とりあえず駅に来てしまうのは鉄道好きだからか。窓口で入場券(160円)と、根室から隣の東根室(日本最東端駅)までの乗車券(160円)を購入。駅を出ようと思ったら列車が到着した。写真が撮りたくなる。北海道の改札は列車の発車時刻が近づかないと始まらないが(札幌などは除く)、撮影のために特に時間外に入場させてもらう。
根室駅で長居してしまったが、お昼を過ぎている。昼食にしようと思う。何を食べるか。「エスカロップ」である。この旅の目的は「エスカロップ」を食べてくる事である。この文の題名にしている程である。元祖の店は無いらしいが、「ニューモンブラン」という店で味わえるらしい。駅前にその店をさがす。あった。し、しかし閉まっている。どうも休みの日に来てしまったようだ。ここまで千数百キロを旅してきたのに・・・。月曜休みは床屋だけではないようだ。「ニューモンブラン」の「エスカロップ」はまたの機会としよう。
根室に来たからには行きたいところがある。日本本土最東端の地、納沙布岬だ。北方領土の島々が数キロ先にあるという。以前、岬を訪れた時は濃霧で何も見えなかった。今日も釧路からの道中、霧に中を走ってきたので心配である。見えるか見えないか判らないが、ともかく行ってみる。その前に根室郵便局の郵貯ATMで払戻し。今までで最も東で利用した郵便局となる。まだ東に特定郵便局はあるらしい。岬への道道を前の車を追うように走る。かなり速度を出している。岬は市街地から随分離れているのだが、30分もせずに到着。幸い晴れていた。岬にタワーがある。金を取られそうなのでパスする。あとで調べたところ、やはり有料であった。北方領土館という無料の施設があり、双眼鏡も無料で貸してくれるそうだが、その時は何も知らないので、駐車場(無料)に車をとめ、付近を散策。北方領土が見えるような、見えないような・・・
観光バスが続々と押し寄せ、みやげ物の店や食堂もあって賑わっている。東の果てまで来たが、あとは帰るばかりである。岬へは根室半島の北側の道を通ってきたが、帰りは南側を行く。風の強いところらしく、途中の歯舞には大きな風力発電の風車が見える。ちなみに歯舞という所は島ではない。根室市に合併するまでの歯舞村で、北方領土の歯舞諸島は歯舞村に属する島々である。千島ではない。
根室の市街地に戻り、ホクレンSSで給油。ホクレンとは北海道の農協連合会なのだが、サインが見えるとそこで給油したくなる。セイコーマートに行きたくなるようなもので深い意味は無い。北海道では隣の町までの距離が長い。途中でガス欠になったら大変である。20リットルの給油で大量の虫の死骸で汚れたフロントガラスを洗ってもらいR44を西へと走り出した。 (つづく)