旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

カリフォルニア紀行2000 ロサンゼルスへ

2005-01-27 12:10:25 | 帰国5周年記念
3.ロサンゼルスへ

アメリカ合衆国への入国だけはすこぶる順調だったバンクーバーであったが、成田からの便に手荷物が積み込まれていなかった件で、かなり参っていた。空港で正午を迎えたが、これは日本時間28日午前5時であって、カナダへの飛行機の中では居眠りをしていただけなので寝不足でもある。しかし私の1月27日はまだ終わらない。カナディアン航空503便で午後12時25分、Vancouver International Airport (YVR) を出発した。高度を上げると雲海の上を飛行した。地上の景色は見えない。雲海とはよく言ったもので、雲の海に雪の積もった白い島々が浮かんでいる。その中でも一番立派なのが、日本名「タコマ富士」で呼ばれる Mount Rainier (標高 4,392m)であろう。富士山(標高 3,776m)よりも高い。タコマとは米国ワシントン州の都市で、シアトルから程近い。シアトルの空港は Seattle-Tacoma International Airport (SEA) と両都市の名前が入っている。

国境通過は判らなかったが、離陸してすぐに米国領空に入ったのだろう。一応、国際線だからか昼食が配られる。サンドイッチにポテトチップス、チョコレートバーである。ポテトチップスはともかく、チョコレートバーのような甘いものには閉口するが、デザートなのだろう。以前、サンフランシスコのサンドイッチ店で食事をした時にもクッキーがついてきた。機内食には野菜スティックなのか、生の小さな人参もあった。簡単な食事ではあるけれど品数は揃っている。しかし太平洋線と違って日本人向けではない。それよりこの便に搭乗している日本人は自分一人かもしれない。郷に入りては郷に従え。黙々と平らげる。飲み物はコーヒーにした。薄くはなくて美味しい。 STARBUCKS COFFEE を機内で提供しているそうだ。雲も切れて地上が見えてきた。雪はない。内陸部を飛行しているのか海は見えない。町も見えない。起伏のある大地が続いている。季節のせいか黒っぽく荒涼として見える。西海岸を南下しているだけだが、広い国土だと思う。大陸横断をしたら、どう感じるだろうか。オレゴン州、カリフォルニア州と来ているはずだが、どこを飛んでいるのか見当もつかない。

長い飛行であったが、海が見えて大きな町が見えてきた。ロサンゼルスだ。西の太平洋の方から東方向へ飛行する。天気が良いので地上が手に取るように見える。 Hollywood Sign も見える。右に旋回し、東から西方向へ向きを変える。天気が良くても空気が悪いのだろう、スモッグで少し霞んでいる。東京ほどではない。この上空からの景色、ビデオゲーム「シムシティ」そのままである。土地の色、建物、道路を走行する車、ゲームの音楽が流れてきそうである。徐々に高度を下げていく。競馬場(Hollywood Park)が空港の近くに見え、広大な駐車場の上を、車に接触するのではと思うほどに高度を下げながら飛んで行く。滑走路が見えて、非常に広大な Los Angeles International Airport (LAX) に着陸した。午後3時15分着(日本時間28日午前8時15分)。 (つづく)