旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

カリフォルニア紀行2000 ロサンゼルス空港にて

2005-01-28 09:00:03 | 帰国5周年記念
4.ロサンゼルス空港にて

ようやくアメリカ上陸だが、入国審査はバンクーバーで済ませてあるので、ここでは何もチェックはない。混み合った出発ロビーを抜け、階下に下りれば出口。まさに国内線さながらだ。すぐにでも空港を出て Downtown に行けるが、厄介な用件があって、そうはいかない。カナディアン航空の Baggage Claim は、ここではアメリカン航空(American Airlines)が扱うという。到着した便の手荷物がターンテーブルを流れる。当然、自分の荷物はない。それにしてもアメリカの空港の開放的な事。旅客でなくても搭乗口まで入ってくるし、手荷物もタグと照合しないから、勝手に入ってきて盗み放題のように思える。意を決して係員に話す。 I lost my baggage.

アメリカン航空はLAから日本への便がない。係員は日本語を話せない。次のバンクーバーの便の到着を待てという。旅客は搭乗したが、手荷物が間に合わず次の便に載せられるということは、アメリカでは珍しい事ではないらしい。しかし私の手荷物は北米大陸に到着していないのである。次の便でくるはずもない。自分の英語力が貧弱なので説明できない。

とりあえず空港内をうろつく。この空港には複数のターミナルがあり、Terminal 1 にはA社とB社とC社、Terminal 2 にはD社とE社・・・という具合で、国際線と国内線とターミナルが分かれているのではない。A社の便は国際線も国内線も Terminal 1 でという事である。出国審査が無いからでもあろう。乗合のバンで初めてここへ来た時に運転手に International Terminal と言っても要領を得ずに困ったが、同乗していた東洋人男性の客が国際・国内でターミナルが分かれていないことを日本語で教えてくれて、無事にノースウエスト航空のカウンターにたどり着き、またその人が日本人だということも判った。

それでも外国の航空会社(全てではない)が多く入っているターミナルがある。Tom Bradley International Terminal である。日本航空(Japan Airlines)と全日本空輸(All Nippon Alirways)もここに入っている。アメリカン航空の入っていたターミナルと違い施設が充実している。日本で言えば地方空港と成田くらいの違いがある。日航のカウンターを訪れてみる。成田ではカナディアン航空2便と同じ頃に、日本航空2便のLA行が近くの搭乗口から出発していた。こちらに荷物が混ざってはいないか?日航の直行便は午前に着いており、カウンターにはそれらしい係員はいない。隣のエールフランス航空(Air France)のカウンターにいた白人女性が話を聞いてくれたが、別の会社であるし判らないという。

何の情報も得られずに Baggage Claim に戻る。ようやく次の便が到着する。当然手荷物は無い。係員と話す。通訳を要求する。通訳サービスをする会社に電話して、電話の通訳者(日本人?)を介して話をする。

最後に手荷物を見たのは?/手荷物の色や形状は?・・・

何とか話が通ったようだ。荷物が到着したら宿泊先へ連絡するということなので、よろしく頼んで今夜の宿に行く事とする。そもそも私の手荷物を積まなかった成田の誰かが悪いのであって、アメリカン航空は面倒なところだけを引き受けてもらっている。申し訳無い事だが、ここに頼るしかないようだ。 (つづく)