旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾日記 CI0104

2005-08-10 12:00:39 | 台湾日記

微妙な味わい 黒松沙士 Hey Song Sarsaparilla

機内に入り、座席を捜す。往路に続いて、復路も窓側である。すでに隣の席に若いニイチャンが座っていた。奥の窓側の席に座る為に少し身体を引っ込めてもらったので、「謝謝」と言っておいた。しかし、この後の客室乗務員とのやりとりからして、このニイチャンは日本人だったようである。もう誰が何人だか判らない。基隆行の電車内を移動中に身体をよけてもらった女性に「すみません」と言ってしまった。服装も日本と同じようなので判らないのである。そのおかげで海外旅行をしているという不安もなかったような気がする。白人や黒人を見るたびに、オッと思っていては気が休まらない。

颱風の風雨をついて、中華航空104便は中正國際機場の跑道(滑走路)を離陸した。すぐに波の打ち寄せる砂浜が見え、台湾海峡上空に達した。厚い雲の中を上昇し、穏やかな雲上に出た。もう颱風の心配は無い。

隣のニイチャンは各座席に備えられたモニター画面でゲームを楽しんでいる。使い方が判らないので適当に操作していると、地図と現在位置を示す画面になったので、それにしておいた。中文(繁)、英文、日文(日本語)で順番に表示されている。中華航空なのに大陸を「中華人民共和国」と表示していて少し驚いたが、それは日文であり、中文では「中國本土」と表示されていた。最初は興味深かったが「川内」を「仙台」と表示していたり、日本国内の地名表記が無茶苦茶だったので、興味は無くなった。

食前酒にウイスキーを飲み、機内食を食べ、ワインを飲み、烏龍茶も頂戴する。誠に結構なもてなしだが、飛行時間が短いので一食だけである。たまには延々と飛行機に乗って太平洋を越えてみたくもある。日本本土が近づいてくる。目の下に薩摩半島、錦江湾、桜島に大隅半島が見えてくる。鹿児島を見て、日本に帰ってきたと感じたが、成田はまだまだ先である。日向灘に抜け、今度は足摺岬が見えてきた。スケールの大きい空中散歩を楽しんでいたが、あとは雲で景色が見えなくなった。

富士山も見えぬまま、飛行機は成田上空までやって来た。往路は大きな機材だったので、A滑走路(4000m)から離陸したが、今日の飛行機はやや小ぶりで、暫定平行滑走路(2180m)に着陸するという。暫定平行滑走路は初めてである。いよいよ着陸。無事に着陸したが、目の前に未買収用地が迫る。確かに短い。しかし暫定平行滑走路から第2ターミナルは近くて便利である。早く滑走路を伸ばして欲しい。

日本に帰ってきた。台湾の飛行機を降りたので、今は平成17年7月17日日曜日である。時差はわずか1時間だが、損したような気がする。旅券に帰国のスタンプを押してもらい、3泊4日の台湾旅行が終わった。最終日は颱風が接近したが、概ねよい天気だった。そしにしても暑かった。次回は気候のよい時期に訪れたい。 (おわり)