旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾日記 最終日

2005-08-04 12:00:07 | 台湾日記

中正紀念堂「大中至正門」(台北市)
民國94年7月17日撮影
ARCHWAY ENTRANCE, CKS Memorial Hall
Taipei, Taiwan, Sunday, 17th July 2005


民國94年7月17日星期天(日曜日)。東呉大飯店でこの旅の最終日の朝を迎えた。テレビを見ると大きな台風が台湾に接近しているようである。颱風海棠 Typhoon Haitang といい、日本では単に台風5号と紹介されているはずである。なぜ日本では国際名を使わないのか解からない。

地下のcoffee shopへ朝食をとりに行く。「早」と挨拶される。このくらいの言葉は覚えておいた方が良さそうだ。昨日の朝はトーストだったが、今朝は白い御飯である。バイキングの料理をいろいろ見ていると、顆粒であるが即席の味噌汁があった。台湾製である。見たこともない果物がある。後から思うに火龍果(ドラゴンフルーツ)だろう。店内には新聞、雑誌が置かれてあり、日本の新聞もあったが、今朝の朝刊ではなかった。ここの朝食には満足した。本当は鮭、生卵、納豆が欲しいが、贅沢を言ってもきりがない。

部屋に戻り、出発の準備をする。2泊したこのホテルだが快適だった。冷房が一番ありがたかったのだが。チェックアウトをするべくフロントへ行くと、天気図が掲示してある。今日の飛行機で日本に帰るけど大丈夫だろうか、とフロントの女性と話す。この時は自分のことしか考えていなかったが、これから台風の直撃する台湾の人の事を気遣う言葉のひとつでも言うべきだったろう。しかし大きな被害がでるとは思っていなかった。そして今日も暑いホテルの外に出た。暑いけれど飛行機の時間まで台北市内を観光する。

駅へ行く途中に國民小學があり、日曜日だからか、いつもそうなのか、市(いち)が立っているようだ。露店の数が一昨日よりも多い。歩道でいろいろ販売している。この暑い中、海産物も売っている。生では食べないだろうが大丈夫なのだろうか。買いはしないが、これらの店を見ながら歩くのは楽しいが、何と言っても暑すぎる。

民権西路の駅に着く。中正紀念堂までの切符(20元)を買う。5、60代の日本人男性2人が券売機の前で悪戦苦闘している。紙幣が券売機で使えないからだが、隣の両替機で硬貨するよう教える。空港以外で日本人を見たのは初めてだろうか。むろん遠目で日本人を見かけていても区別はつかない。なお岩国弁で教えたが、相手は面食らったであろう。地下の月台へ降り、捷運に乗る。台北車站を過ぎ、中正紀念堂で降りる。これで淡水線は全て乗りつぶした事になる。中正紀念堂の駅は他の駅よりも造りが豪華な印象を受けた。 (つづく)