中華郵政台北郵局 (台北市)
民國94年7月17日撮影
Taipei Post Office, Chunghwa Post Co., Ltd.
Taipei, Taiwan, Sunday, 17th July 2005
總統府の北隣に臺灣銀行がある。ここは明治32年(1899)開業の特殊銀行、臺灣銀行の建物として昭和13年(1938)に竣工している。特殊銀行の臺灣銀行は昭和20年(1945)に解散しているが、現在では民國35(1946)設立の臺灣銀行が使用している。エンタシスの円柱など優雅な意匠である。霞が関、丸の内のようだったが、雑居ビルやコンビニエンスストアのある新宿のような街並になった。コンビニ店頭にはカレー弁当のポスターがあり、日本食が台湾に溶け込んでいる事が判る。
昨日購入した絵葉書を差し出そうと思う。台北郵局(台北北門郵局)へ行く。ここは昭和5年(1930)に台北の中央郵便局として竣工。これも凝った意匠となっている。長いカウンターが、東京、大阪の中央郵便局を思わせる。日本へは航空便で10元だった。郵局の前には、清朝の台北府城の北門(承恩門)がある。東門や小南門は再建されたものなので、当時からのものは北門のみとガイドブックにある。城壁はないので門だけが寂しく建っている印象を受けた。清光緒年間に造られ、第一級古蹟に指定されている。
台北府城北門(承恩門) (台北市)
もうあまり時間がない。格安航空券で飛行機に乗り遅れたら大変である。普通運賃で国際線に乗るほどお金はない。北門と台北車站はすぐである。台北車站に隣接する國光客運のバスターミナルへ。台湾各地へのバスが発着するので判りにくかったが、中正國際機場行のりばを見つける。窓口で予め切符(120元)を購入する。中正國際機場へはかなり頻繁に発着している。バスは半分くらいの乗車率だったが、後の方に2人掛けの空席を見つけて座った。座席のポケットには前の客の飲み終えた紙パックのゴミがそのままで、清掃はされていない。車内にはビデオモニターが取り付けられ、VTRが放映されているのは往路と同じだが、長榮巴士の方がきれいでよかったように思う。発車したバスは淡水河を渡り、名残惜しい台北の街を後にした。 (つづく)
台鐡台北車站と國光客運のバスターミナル(左)