中正紀念堂「紀念堂主體」(台北市)
民國94年7月17日撮影
Main Hall, CKS Memorial Hall
Taipei, Taiwan, Sunday, 17th July 2005
駅を出て歩いて行くと、テレビなどで見たことのある非常に大きな門が目に入る。門には「大中至正」と書かれている。門をくぐると正面に紀念堂が、左右には中国の宮殿を思わせるような建物が配してある。それぞれ國家戯劇院(国立歌劇場)と音楽廳(コンサートホール)だそうだ。紀念堂の前に巨大な櫓のようなものが組まれている。大変目障りであったが(写真にも写していない)、後日知るところではスノーボードの仮設のジャンプ台だったそうで、雪ならぬ氷をコースに敷き詰め、イベントが催されたようである。
階段を登り、紀念堂へ入ろうとすると日本語が聞こえる。他の日本人観光客である。ようやく定番の観光地に来たという事か。堂内には大きな蒋介石総統の銅像が安置されている。そしてここは衛兵が詰めている。門をくぐり、参道を歩き、階段を上がってきたので、神社仏閣のようだが、拍手を打つのも変だし、合掌するのもどうかと思ったので、只々大きいですなあと仰ぎ見るより他にない。なお、「中正」とは蒋総統の名であり、「介石」は字(あざな)である。諸葛孝明の名「亮」、字「孝明」にあたる。英文では中正紀念堂は CKS (CHIANG KAI-SHEK) Memorial Hall であり、中正國際機場は C.K.S. International Airport である。
ガイドブックによると1時間ごとに衛兵交代が見られるそうだが、飛行機の時間もあるので先を急ぐ。それに風が強くなってきた。台風が確実に近づいている。大中至正門をくぐり、外に出る。中央図書館や外交部(外務省に相当)がある。官公庁が集まり、東京でいえば霞が関にあたるそうだ。そして目の前には大きな赤レンガの建物が見えてきた。
中華民國(台灣)總統府 (台北市)
Office of the President, Republic of China (Taiwan), Taipei, Taiwan
この建物は台湾総督府として大正8年(1919)竣工、昭和20年(1945)の台北大空襲では甚大なる被害を受けたが、戦後は修復されて總統府として使われている。この中で陳水扁總統が執務をしているのだろうか。はたまた日曜日だからお休みなのか。それにしても日本統治時代の建物が大切に使われている。そういえば高雄駅は新駅舎を造っても、旧駅舎を移転させてまで保存していた。 (つづく)