臺鐵 縱貫線 彰化車站 (臺灣省彰化縣彰化市長樂里三民路)
駅頭の様子!
彰化へ来たのは、高雄行の自強號(特急列車に相当)に乗り換えるため。切符はまだ買っていない。對號(座席指定)列車の切符の買える自動售票機(券売機)で、13時33分発の121次自強號の切符を買おうとするが、無座(立席)となってしまう。他の列車でも同様。操作方法が悪かったのだろうか。窓口に並んで切符を買おうか。その時、窓口に「今日の對號列車は北上南下列車とも売り切れ」のような中文(中国語文)の張り紙を見つける。随分大まかな表現だ。星期日(日曜日)で人の流動が多いのだろう。自強號に自由席はないが、無座(立席)で行く事は可能。しかし高雄まで2時間20分間、揺れる車内で座れないのは辛い。自強號は諦めて、台中から台灣高鐵(新幹線)に乗ろうと思う。恐らく席はあるだろう。
超値紐奥良烤雞三明治(35元)
お昼は自強號の車内で便當(弁当)を食べるつもりだったが、予定が狂った。高鐵の駅へ向かう列車まで少し時間があるから、ここで何か食べよう。7-ELEVENで悠遊卡(カード)を使って、サンドイッチと缶コーヒーを買ってくる。レシートを見て、台中でのバス運賃が無料となっていた事を確認する。サンドイッチは漢字で三明治と書く。紐奥良は判らぬまま、チキンサンドを食べる。後日調べると、紐奥良は New Orleans, LA(ニューオーリンズ)。そういえばケイジャン風の味付けだったような。ケイジャンといっても日本で食べたジャンバラヤしか知らない。
伯朗咖啡(20元)
駅の待合室のベンチでささやかな昼食を済ませる。駅舎内を見上げてみれば、今日乗ってきた山線、海線、そして成追線の路線図が掲げてある。
彰化から直接高雄に向かうはずだったが、少し台中方の新烏日に戻って高雄に向かう。日本ならJR東日本の在来線の駅(無人駅は知らん)でJR東海の新幹線の切符が買える。以前はどちらも日本国有鉄道だったし、今もJRグループという括りである。しかし台湾では、もともと国鉄にあたる中華民國交通部臺灣鐵路管理局の路線(ここでは便宜的に在来線という)があったところへ、新たに台灣高速鐵路股份有限公司が高速鉄道(ここでは便宜的に新幹線という)を開業させている。別の私鉄の路線が出来たようなもので、新幹線と在来線は全く別物である。彰化の駅には高鐵(新幹線)の切符は高鐵の駅で買ってくれ、みたいな中文の張り紙がある。では乗換駅の新烏日までの切符を買おう。高鐵乗り換えの為の新駅、新烏日までの切符は、一部の售票機(券売機)ではボタンがなくて買えない。
區間車 彰化→新烏日(15元)
なんか古そうな客車が!
入場して構内を見る。この客車はSLが牽引するのかな。
自強號も留置されている!
彰化には大正11年建設の扇形車庫も残されており、鉄道絡みでまた訪れる事もあるでしょう。満員の通勤型電車で彰化を後にします。奇しくもこれでデルタ線の3辺全てに今日乗った事になる。乗るんなら三つとも乗れという、何かの思し召しだろうか。
台中線(山線) 2344次區間車 [EMU500型] (新烏日)
台中線 區間車 2344次 彰化(13:54)→新烏日(14:03) 45EM530 15元
臺鐵新烏日站より高鐵台中站を見る!
とにかく在来線(臺鐵)と新幹線(高鐵)で駅名が違うんです。
臺鐵 台中線(山線) 新烏日車站 (台中市烏日區高鐵東一路)
臺鐵の新烏日駅は、その広すぎる構内に鉄道グッズのお店等が営業している。ちょっと絵葉書を買ってゆく。通路を通り、高鐵(新幹線)の台中駅(在来線とは別駅)の構内に入る。何かの商品の広告なのか、モデルさんが駅構内で撮影している。それだけ近代的な場所なのでしょう。空港ビルのようにレストラン等のテナントの入った高鐵の駅は臺鐵の駅より賑わっている。次の左營行はというと、すぐに速達タイプの列車がある。窓口はと見ると長蛇の列。自動售票機(券売機)を使うしかないでしょう。中文を見ながら適当に操作していると、目的の列車の切符は買えそう。しかし欧州製というこの券売機。お釣りが硬貨でしか出ないという、とんでもない話を目にした事がある。今は解消されたかも知れないが、隣に両替機が設置してある。という事はまさか。まず千元札を両替してからだ。
高鐵(標準車廂) 台中→左營(860元)
座席の位置は選べないが、三人掛けの窓側の席がとれた。ABC(三人掛け)+DE(二人掛け)の並びは、新幹線と同じ。
磁気テープのある面を上にして、矢印の方向に投入!
注文の多い驗票閘門(自動改札機)。日本製にしとけば、どの向きで入れようが問題なかったのに。しかし紙の切符のほか、二次元バーコード、ICカード対応と、意外に高性能。
700T型列車標準車(普通車)の座席!
月台(プラットフォーム)に駆け上がると、すでに列車は到着している。まだ出発時刻じゃないから慌てなくてもいい。〔のぞみ〕〔ひかり〕〔こだま〕のような愛称はなく、車次(列車番号)のみなので、間違いないか確認して乗車。車内は空いている。終点までB、C席に客は来なかった。途中、ノンストップの44分間の乗車なので、列車販售(車内販売)の売り子さんがまわって来るのも待ちきれず、自動販賣機で飲み物を買ってくる。
雀巢茶品 檸檬茶(20元)
ネスレのレモンティーです。
車窓の視界が良くない! (高鐵台中-高鐵嘉義)
霧でも出ているのか、もやもやしている。
霧にしてはどこまで行っても晴れない。朝霧ならともかく、時刻は2時半を回っている。後から思うに、PM2.5が海を越えて来ていたのだろうか。
高鐵台南站を通過中!
新幹線の快適さそのままで、終点の左營に到着した。彰化から乗るつもりだった121次自強號は、まだ台南にも着いていない。やっぱり高鐵は速い。
700T型列車標準車(普通車)の車内の様子!
台灣高鐵 159車次 [700T型列車TR23] (高鐵左營)
台灣高鐵 159車次 台中(14:22)→左營(15:06) 123-01 860元
高鐵で左營站到了
左營は高雄市内だけど、高雄駅はまだ先。いずれ高鐵も高雄駅に乗り入れる計画だそうだが、現在は左營止まりで、乗り換えて行く必要がある。臺鐵(在来線)の他に高雄捷運(地下鉄)もあるけど、臺鐵を利用する。ちなみにここも在来線(臺鐵「新左營」)と新幹線(高鐵「左營」)で駅名が違うんです。
臺鐵 縱貫線 新左營車站 (高雄市左營區站前北路)
クリスマスムードやね。
駅コンコースは吹き抜けに!周囲は商業施設に!
悠遊卡(カード)
台南地区・高雄地区では悠遊卡で臺鐵の列車に乗れる。しかも區間車の値段の九折(1割引)となる。同じ値段で區間車より値段の高い自強號などにも無座(立席)で乗車出来るので、更におトクに。但し、太魯閣列車(タロコ号)のような無座(立席)での乗車を認めない一部の列車には悠遊卡で乗る事は出来ない。新左營の自動改札にはIC乗車券の読取部は付いていない。改札掛の側に機械が設置されている。簡易Suica改札機のようなものである。改札掛に悠遊卡を見せて、高雄に行きたい旨伝えて、機械にタッチする。乗り場を教えてくれたが、間違って隣のプラットフォームに行きかけてた自分を大声で呼び止める。当たり前なのかも知れないが、台湾の人は親切じゃのう。
高雄は摂氏27度!?
縱貫線 3527次區間車 [ディーゼル機関車R100型R103號] (新左營)
IC乗車券で乗ろうとしているのが、こちらの客車列車。
牽引される客車はSPK20000型!
區間車 往枋寮
扉は手動です!
つまり走行中に開けられます。
SPK20000型の客室内へ
SPK20000型の座席
ここまで中華民國102年11月24日撮影(切符と悠遊卡の画像を除く)
新幹線から客車列車に乗り換えるとは。日本でも昔はよくあったろうけど。機関車はディーゼルエンジンを響かせて新左營を出発。高雄地区は電化されているけど、屏東から先の区間が非電化の為、ディーゼル機関車が牽引します。出発時の衝撃、加速の悪さが何ともいえません。新左營の先で地下線の建設工事が行われている。高雄付近を地下化する計画だそう。次の左營(高鐵「左營」とは別の駅)は工事でプラットフォームが1面に減らされ、以前の駅舎もなくなっている。
臺鐵 縦貫線 左營車站 (高雄市左營區勝利路)
中華民國96年11月25日撮影
左側のプラットフォームと駅舎はもうない!
中華民國96年11月25日撮影
高雄車站も地下化工事中! 中華民國102年11月24日撮影
縱貫線 區間車 3527次 新左營(15:28)→高雄(15:41) 40SPK20015T 15元×0.9
愛河を渡り、高雄に到着。ここも線路や月台(プラットフォーム)が減らされ、地下駅とする工事が盛んに進められていた。 (つづく)