辺戸岬 祖国復帰闘争碑 (沖縄県国頭郡国頭村辺戸)
令和6年1月25日木曜日。沖縄本島最北端、沖縄県国頭郡国頭村にある辺戸岬に来ている。
与論島が見える
前回訪れた時は悪天候で見えなかったが、今日ははっきりと与論島が見える。鹿児島県大島郡与論町で、約23kmの先に鹿児島県の島があるのだ。奄美諸島に属する与論島も戦後は米国の統治下に置かれていたが、昭和28年に日本に復帰している。沖縄県が日本に復帰したのは昭和47年5月15日である。それまでここが国境のような感じだったのか思う。復帰の時の記憶はないが、沖縄へ行くにはパスポートが要る(※実際には「旅券 PASSPORT」ではなく「身分証明書」だったそう)、米ドルを使っているとか聞いていた。少し前の郵便番号簿を見れば沖縄県がなく、電話帳の市外局番一覧にも沖縄県はなかった。復帰前はそうだったのかと思った。昭和53年の事、夕方のニュース番組で沖縄県で自動車が右側通行から左側通行に変わるというのを見た。近年、テレビのドキュメンタリーを見ると、単に道路を右側通行から左側通行に変えるだけでない。右側通行する左ハンドル車はヘッドライトの向きが右向きなので、このまま左側通行すると対向車が眩しい。このため左向きに照らすヘッドライトと交換したという事を知った。おかげで何不自由なく沖縄県で運転出来る。
なかなか浪が高い
波飛沫が霧状になり顔にもかかる。口の周りを舐めると塩辛い。
日本トレイル JAPAN TRAIL
沖縄から北海道まで歩くのか。何という健脚。
ヨロン島・国頭村友好のきずな
やんばる国立公園 辺戸岬 指定 平成28年9月15日 環境省
Yambaru National Park Cape Hedo
Date of Designation : Sept. 15, 2016 Ministry of the Environment
国立公園の指定は最近なんだなと思う。
新沖繩観光名所 國頭東海岸線 1964年1月 琉球新報社
こちらは復帰前に建てられた碑。
夕月夜みやらひの齒の波寄する 欣一 (ゆうづくよみやらびのはのなみよする)
沢木欣一は大正八年富山県生まれ昭和四十三年夏沖縄本島に滯在し句集「沖縄吟遊集」を編む「乙女の句」はこの中にありこれを記念して碑を建つ 昭和五十五年八月 「風俳句会」 (碑文より抜粋)
沖縄島最北端の地 辺戸岬
辺戸岬観光案内所 (沖縄県国頭郡国頭村辺戸)
屋上が展望台になっており登ってみる。
地図で見るとこちらの方が最北に近いかな
山腹には…
巨大なヤンバルクイナが
バイクで沖縄本島を一周するTさんの旅行動画を見て知ったが、前に来た時は存在に気付かなかった。初日に訪れたレストランもTさんの動画を見て知った。
参考 https://www.youtube.com/@takechiyoyam/featured
見えている島影は伊平屋島(島尻郡伊平屋村)か
辺戸岬は沖縄本島最北端だが、沖縄県最北端は伊平屋島かといえばさにあらず。有人島では最北だが、無人島も含めると硫黄鳥島(島尻郡久米島町)が最北端。鹿児島県最南端の与論島よりはるかに北にあり、徳之島(鹿児島県大島郡徳之島町・伊仙町・天城町)の西にある。火山島で硫黄を採掘していたが昭和には無人島となったそう。
それでは沖縄本島最北端の辺戸岬を後にする。国道58号に戻る。東海岸の県道70号は曲線も多く、内陸に入り坂を登ったり降りたりする道路だったが、西海岸の国道58号はほとんど海岸線を通り高低差もなく、岬はトンネルで抜くなどして線形のよい道路で快走する。交通量も県道より多い。
道の駅に入り休憩
道の駅 ゆいゆい国頭 (沖縄県国頭郡国頭村字奥間)
店頭には怪力のヤンバルクイナが!
昭和62年開催の沖縄海邦国体のマスコット「クイクイ」なのだそう。ゆるくないな。
さて、店内に入りサーターアンダギーを探すが見当たらない。
隣接してフードコートがある
こちらにサーターアンダギーのお店はあるが、ケースを見ると売り切れのようだ。売店に戻る。
クニガミドーナツ パイン(200円・外税)
コカ・コーラ ジョージアTHEブラック500ml(167円・外税)
税(29円)
売店でドーナツとコーヒーを買って来た。ドーナツは洋風サーターアンダギーだからよし。
国頭村のお菓子屋さんが造ったドーナツ
いただきます♪ これまで令和6年1月25日撮影
砂糖を噛むようなドーナツもいいが、これは甘すぎない素朴なドーナツ。こうゆうドーナツも旨い。地元の給食にも出されるのだそう。地元の子供と同じお菓子を食べて休憩。ごちそうさまでした。
ところで先月訪れた茨城県にある「道の駅 さかい」はここ「道の駅 ゆいゆい国頭」と友好交流協定を結んでいるそうだが、ちょっと利用したところでは茨城県を感じる事はなかった。売店や飲食店を詳しく見た訳ではないので何とも言えないが。
道の駅 さかい (茨城県猿島郡境町) これより令和5年12月29日撮影
沖縄県国頭村公設市場 (茨城県猿島郡境町)
茨城県の道の駅にアンテナショップがあり、沖縄そばも食べられる。
ポーク卵おにぎり プレーン(200円)
沖縄そば(800円)
三枚肉
かまぼこ
麵はこんな感じ♪ これまで令和5年12月29日撮影
沖縄で食べたのとは麵が違うので、沖縄そばの麵ではなく自家製麵だったのだろう。麵は選択出来るようなので今度は沖縄そばの麵を指定しよう。
沖縄の話に戻る。道の駅を出発。車内ではラジオはFM89.1を聴いていたが沖縄本島北部まで来ると入りが悪い。AMで第一放送を聴く。名護市に中継局があるのでそれと思う。お相撲を聴いている。テレビで見たいが今日も打ち出しまでに宿に入れそうにない。国頭村内では「宇良関」の幟を多数見掛ける。宇良関は大阪府寝屋川市出身だが、父親が国頭村出身で祖父母は国頭村にお住まいなのだそう。聞き逃してしまったが十二日目の取組結果は、豪ノ山関に宇良関は引き落としで宇良関の勝ち。国頭村より大宜味村に入る。国道58号は沖縄本島から塩屋大橋で宮城島に渡り、宮城橋で再び沖縄本島に戻っている。塩屋湾の湾奥を通らず、湾口を短絡するよう国道は通っている。
この辺りの国道58号は往復2車線だが、付加車線(ゆずり車線)が何箇所か設けられている。大宜味村より名護市に入る。交通量が増えてきて速度が低下してきた。伊勢川ICより国道58号名護東道路に流入する。自動車専用道路だが暫定2車線で開通。有料道路ではなく無料で通行出来る。バイパスに入っても速度は遅いままだったが、長いトンネルを走るうちに速度が回復してきた。世冨慶ICを通過。三年半前はこの先は未開通でここで流出した。世冨慶IC-数久田IC間は令和3年に暫定2車線で開通。数久田ICで国道58号の現道に戻る。名護東道路から沖縄自動車道へ信号なしで走行出来るようになっている。途中に「道の駅 許田」がある。気になる道の駅だが立ち寄った事はない。沖縄道との分岐が現れる。許田ICへは向かわず国道58号を走る。こちらは信号がある。九州・沖縄サミットの会場の入口を通過する。名護市より恩納村に入る。今日の宿は恩納村に取っている。国道を離れ団地のようなところに入る。道が複雑でさっぱり分からない。カーナビゲーションにホテルの電話番号を入力して何とか到着した。まだ明るいうちでよかった。 (つづく)
コンドミニアムホテル しまんちゅクラブ (沖縄県国頭郡恩納村名嘉真) 令和6年1月25日撮影