旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20160428  福井~京都~大阪~和歌山

2016-04-28 21:11:55 | Weblog

今度の旅は全般好転に恵まれることが多かったが、最終日は雨。
永平寺町を早朝出発、時々見通しが利かなくなるくらい雨脚が強まる中、家路を急いだ。

22日(金)に前のバイト先から連絡が入り、5月から復職することになった。基本的に
成り行きに任せようと考えていたので、よほど理不尽な内容でない限り、引き受けようと
決めていた。ただ、部署が違うので業務を最初から覚え直さなければならないのが大変で、
人間関係なども一から築かねばならず、まあでもこれは仕方ないことだろう。

今回は元々GW前までに帰宅しよう思っていて、この件でそれが決定的になった。それで
この日以降、どのタイミングで、どの手段で帰ろうかを考え続けていた。そのことをまったく
決めていなかったのだ。

手段の主な選択肢は三つ。でもどれにするか迷ってなかなか考えがまとまらない。
仙台からの船便がベストなのだろうが、出航が二日に一回しかなく、これが自分の考える
タイミングと合わない。高速道路を使うのは費用がかさむし、やや味気ない気もする。
それで結局下道を走って南下することにして、いざとなったら高速に頼ることにして
ともかく稼げるだけ距離を稼いで南を目指した。

最終的には阪神高速を使ったのみで、ほかはすべて一般道路であった。しかしこれが予想していた
以上にきつかった。昨夏礼文島で一緒になった堺市のYさんは、たしか丸一日(あるいは二日
だったか)を下道を走り続けて青森港までたどり着いたとおっしゃっていたが、こんなの私には
とても無理だと思った。私の場合は多少費用はかかってもやはりあまり無理をせず、フェリーや
高速をある程度使ったほうが無難かつ安全であろう。

この間、一般道で2回事故直後の現場に遭遇、最後阪神も事故で一部渋滞に巻き込まれた。
ほんの何分か、何十分かの差で私がその当事者になっていた可能性もある。まずは無事
帰宅できたことに感謝したい。ビタミンドリンクを2本飲んで、疲れた体に鞭打って走り抜けた。
明日からのゴールデンウィークを利用して遠出される方々は、十分注意して安全運転に勤め、
充実した休日を送られたい。


近畿まで下ると、季節はすっかり新緑の候、雨に洗われた木々の緑がとても美しく、その山々に
白い霧が流れる様にうっとりとみとれた。桜はほぼ終わり、フジ、ハナミズキ、サツキなどなどの
花々が咲き誇っていた。京北の地域では水の張られた田んぼに茅葺の旧家が姿を映していた。
ああ、日本は本当に美しい。でも美しいがあまりにももろすぎる。もろすぎるので怖い。

しかも、「ここだけは絶対大丈夫」という安全地帯もなさそうだ。私自身もいつ何時どのような不測の事態に
見舞われるかわからないことはそれなりに覚悟しているつもりだが、その際、のち再び立ち直る気力を
持てるのかがはなはだ疑問で、自信がないのだ。

季節がめぐり、何度もまた同じ営みを繰り返すように、ご先祖様たちは度重なる災害にもかかわらず
何度も立ち上がり、元の暮らしを取り戻し、歴史を積み重ねてきたのだろう。火事場の馬鹿力というか、
私にも少なからず宿っているかもしれないDNAが覚醒するのを期待する。



コメント
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