松ヶ峯温泉 くもり時々しぐれ(11日) 晴れ(12日) 満開
長野と新潟を結ぶR18を走行中、雪の降り方が強まって焦った。周囲はうっすら雪化粧、初めての道で
どれくらい標高の高いルートかがわからないし、タイヤももちろん冬タイヤではない。念のため冬タイヤを
装着していれば心強いのはわかっていても、95%以上不必要であることは間違いないので躊躇する。
昨日までは5月並の暖かさで暑いくらいだったのがいきなり冬に逆戻りやからねえ、びっくりポン。
結果路面にまで積雪がなかったので問題なく通過できたが、夜間、早朝は路面凍結に注意が必要だ。
そうしてたどり着いた松ヶ峯温泉の桜は、昨年タイミングがあわずスルーしたのに、今年は早や満開らしいので
訪れてみたところ、情報どおり今が盛りであった。桜の開花状況(スピード、順番)は年によってかなり前後するのが
面白くもあり難しくもあり。
ここでも時々雪が舞って、桜の花びらと雪が同時に舞うのをたぶん人生初で経験した。
すぐ横の遊園地はつぶれちゃったのかな? と失礼なことを考えていたら、どうやら冬季休業中。
今週末の再開に向け準備中みたいだ。
午後再び訪れたら、雲間から日が差して背景の妙高山らしき山影の一部も見え始めた。
ゴルフ場内に桜の巨木が乱立する珍しい光景。ゴルフ場のことは詳しく知らないが、ここまで
コース内に桜の木がある場所はそうないのではないかな。
ここのソメイヨシノは花の色が濃い目のピンクでとても素敵なんだけど、よく見たらそれぞれの木に
痛みが目立ち、あまり手入れが行き届いていないのが惜しい。弘前並みにとは言わないまでも、
もう少し桜の木を労わったなら、「新さくらの名所100選」に私が推挙してあげるけどなあ(大きなお世話)。
で翌日、天気予報はあまり良くないし、実際雲がかなり多かったのだが、ダメ元で予定通りに出かけてみた。
ところが雲はどんどん少なくなるし、山もくっきり見えてくるしで、うれしい誤算。昨日の静寂がうそのように
すでにけっこうカメラマンが集まっている。
なにもかもうまくいくはずもなく、日の出と共に風が出て、水面を乱した。
それでも小一時間くらい粘っていたら、鏡のような湖面になった。初めての挑戦でこれが見られたら
上出来だろう。ハーフNDフィルターの出番か? ファインダーから目を離しては実物の風景と見比べてたら、
どちらが実像でどちらが虚像だかだんだんわからなくなってきた。鏡地獄のラビリンスに迷い込んだんだな、きっと。
臥竜公園 くもり 満開
到着寸前まで小雨がパラついていて、これは下見だけで終わるかなと覚悟したが、現地入りと同時に
雨が上がったので少し撮影できた。夜間の雨は少し標高の高いところでは雪だったようで、周囲の小山が
雪化粧していて驚いた。
ここは「さくら名所100選」にも選ばれているようで、土日はものすごくにぎわっただろう。平日の早朝、
人が少なくて助かる。
しかし名所100選は、いつごろ、どんな基準で選ばれたのだろうか? 選出された当時とは桜の木々が
傷むなどして、状況が変わっている場所もあるかもしれない。ここも「がっかり」とまでは言わないまでも、
「100選にしては…」というのが正直な感想だ。
百名山がそうであるように、植えられている桜の本数が多い順に選ばれているわけでもないようで、
「品格」とか「歴史」とか、さまざまな選択要因があるのだろう。要は、鈍感な私がそれを感じとれないだけかも
しれないのだが。