昨秋旭川の土井商店で買った日本酒5本は順調に飲み進められ、ついに最後の1本、
それも残りわずかになりました。こうなるともう数本買っとけばと思うのが人情なのですが、
もし余剰在庫となると、気温が高くなる春以降は管理が難しいですし、足らないくらいで
ちょうどいいのかも。
最後となった「九郎左衛門 裏・雅山流 香華(うら・がざんりゅう こうか)」は今回
初めて買ったお酒で、とてもおいしかったので今更ながら紹介しておきましょう。
レシートがすでに手元になく、正確な値段は不明ながら、たしか選んだお酒、すべて2500円以下
だったと記憶しているので、これもそうだとするとかなりCPの高い銘柄だと思われ、次回の
品定めの際自分のためにも役立つ情報として記載しておこうとも考えました。
ネーミングが長く、物々しい感じで、現地で購入時もちょっと引いてしまったのを覚えていまして、
でもお味はクセがなく、香り良く、とても口当たりよし、まさに「香華」な感じです。
土井商店に常時あるのかどうか不明ながら、あれば次回もぜひ選択肢に加えたい銘柄です。
山形県米沢市にある蔵元のお酒なんだとラベルを裏返してみてびっくり、これ
生詰めで「要冷蔵」だったんですね! 初めて知った、時すでに遅いけど…
わかっていればせめて飲む順番を一番先にしていたんだけどなあ。
熟成が進み、製造元が本来届けたかった味とは変わってしまったかもなのですが、
よからぬ方向に変質したわけでなく楽しめましたよ。夏場は管理がきついから
購入は難しいとして、秋から冬にまた買い求めたい銘柄でおススメの逸品です。
その後ますます個人的評価が高まり続け、今、新作冬アニメで私の一番のお気に入りが、
NHK総合テレビで放映中の「映像研には手を出すな!」です。この前、朝日新聞紙上でも
辛口の批評が多い島崎今日子さんがべた褒めされてましたよ。このコラムって関西版だけの
掲載なの?
その他巷でも評価はうなぎのぼりみたいなので私のどうでもいい評論はほとんど省略し、
セリフや声優さんのことのみに絞って少し述べておくと、セリフ回しなどがほかのアニメと
比べ独特で、この点とても新鮮、楽しめますよね。主演の伊藤沙莉さんは元々女優?で
声優初挑戦? この方の低いハスキーボイスは特別つくったものではなく元来のもの?
いい味出してますよねえ。我々世代で言うとオバキューの曽我町子さんみたいなというか
(ちょっと違うか?)、一風変わった声質がとっても魅力的です。
その他皆々様いい仕事されている上に、前回から脇で登場したのが声優・花守ゆみりさんです。
この方はかなりの人気ぶりで、あちこちでお目にかかる(お耳にかかる)割には
キャラクターごと多種多様お声を使い分けておられるので、エンドクレジットを見るまで
まず花守さんだとは気がつきません、今回もそうでした。ただし、どこかで聞き覚えのある声だなと
思っていたら、所々でセト(ラディアンの主人公)っぽい言い回し、声質があったのかも。
男子学生(音響部員)役での出演なんですわ。(←訂正:ボーイッシュな女子学生役でした)
初めて彼女の声を意識したのが「ゆるキャン△」(および「へやキャン△」)のヒロインで、
キャピキャピ(と言っていいでしょう、キーが高め)の女子高生、続けて「ラディアン」
主役の魔法使いの少年役で登場、これが同一人物が演じ分けているとは信じがたいまったく
別の声色で驚いたのが最初でしょうか。さらにこの冬アニメでは「ランウェイで笑って」のヒロイン・
ハイパーモデルを目指す美形女子高生(同じ女高生役でもこちらはグッと大人っぽい声)、
「ダーウィンズゲーム」では少年と少女を一人二役で使い分け、これがいずれもそれぞれの
キャラクターにはまっているのがすごすぎます。
人気声優があちこちの番組を掛け持ちしているのはいいとして、どこでも同じような声質、
フィーリングで演じていると、正直「またこの人?」と意識するあまり、興醒めすることがあります。
これでミスマッチな配役ならさらに最悪! たしかにうまいのは認めるけれど、これが人気や
安定感だけを優先しての抜擢なら、ちょっと安直、やめてほしいですよねえ。
その点、同時多発(現在5作品同時進行)にこれだけお耳にしながら、違和感やマンネリを
まったく感じさせずに、声優本人の特徴はあまり前面に出さず、あくまで登場人物ファーストで
楽しませてくれる花守さんの実力、演技力は相当なものとお見受けいたします。彼女の参加で、
映像研~がますます盛り上がってくるのは間違いないでしょう。このままのテンションで驀進し、
最終的に私的ベスト4に加わることを願ってやみません。