ユースホステルの会員向け冊子である「ホステリングマガジン」の春号、インタビューゲストは作家の
沢木耕太郎さんでした。
沢木さんは今、朝日新聞朝刊に「春に散る」という連載小説をお書きで、楽しみに拝読させていただいています。
小説の主人公『広岡』も渋くて素敵ですが、沢木さん自身もとてもダンディでいかしてますよねえ。
私も年齢を重ねたらこういう渋いオトナになりたかったのに、全然別方向にいっちゃってるのが情けないです。
沢木さんのお話は含蓄が多くて、旅に関してもうなずけることがたくさん語られていますが、人間の
スケールが私とは段違いに大きいので、そのまま真似をすることはとてもできそうにありません。
あえて私に思い当たることがあるとすれば、「いつ何時、面白いことが向こうからやってきても、それを
感受できる心を持つことが重要」という点でしょうか。
私が旅に出ると、不思議と面白い出来事にぶつかるような気がしていたのは、たまたまほかの方よりも
イレギュラーな出来事が多く発生するわけではなくて、フラットで柔らかな心を常に持っているので、
より多く面白さを発見できて、それを楽しんでいるからなのでしょう。
加えるとすれば、やはり基本「ひとり旅」だから、よりアンテナの感度が強まっていて、何事にも敏感に
反応できるのかもしれません。気の合う仲間とのグループ旅行も別の意味ではとても楽しいですが、
どうしても世界が狭くなり、ひとりだと見えるものも見えなくなってしまうのかもしれません。
沢木さんも述べられているように「旅の適齢期」ってやっぱりあって、柔軟に対応できる感受性の高さは
イコール若さの特権ともいえますよね。個人差はあるでしょうが感度は年齢とともに衰えていくのは致し方なく、
私もだんだんいろんなことが面倒になってしまって、視野も狭くなり、旅先も安心して過ごせて居場所の
確保されている同じところにばかり出かける傾向にありますからね。
と考えていたら、次ページが頻繁に訪れお世話になっている「東大雪ぬかびらユースホステル」の
紹介記事だった! 塩崎さんもバッチリ載ってますねえ。秋の旅の停電騒ぎのときも暖かくもてなしていただき
お世話になりました。安心して広く万人の方にお勧めできる、とても居心地のいいお宿です。
*先日のジョージ・マーティンに続いて、キース・エマーソンの訃報が届きました。昨夜は酒宴のおともに
ELP(エマーソン、レイク&パーマー)の『展覧会の絵』を聞いて冥福を祈りました。
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