昨日のブログで、日本の現状を救うには「国民を貧困と将来不安から救い、国の経済を民主的に立て直す」という一点で集まる統一戦線(やや古めかしい言葉ではあるが)が組めないか、と書いた。そしてその要は、政党としては社民、共産、民間組織としては憲法九条の会など草の根組織ではないか、とも書いた。
社民、共産など2~3%の支持率政党ではどうにもならないが、膨大な無党派層と憲法九条の会が一緒になればかなりの勢力になるのではないか?
九条の会はすでに3000組織を超えてるという。これはすごいことだと思う。ただし、この組織が今の日本の現状を改革する先頭に立つには、「九条」だけでなく、その目的に「25条の実施」を掲げる必要がある 私はかねがね「九条--平和を守る」の大前提は「25条--最低限の生活保障」にあると思っているので、この二つが統一課題にならないかなあ・・・と思い続けていた。(アピールを読めばそれは含まれていると思うが)
改めて25条を見ておこう。
第1項 全ての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む
権利を有する
第2項 国は全ての生活部面について社会福祉、社会保障及
び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない
当面日本の貧困層が一番求めているのは第1項ではないか? そして今こそ国がやらなければならないのは第2項ではないのか?
そしてこの25条が保障されない状況が、若者を兵役に送り込むなど戦争の温床になる事例は数多く示されている。(堤未香『ルポ貧困大国アメリカ』など・・・5月24日付ブログご参照)
この25条に反対する国民はいないであろう。9条以上に幅広い統一点と思われるので、ここでは必ず支持を得ることが出来る。
あわせて9条の会に期待するのは、呼びかけ人に行動的な方々が多いことだ。政治を動かしていく力を持っていると思う。ただ、既に小田実氏と加藤周一氏が亡くなるなど、間に合わなくなるのではないかと心配でたまらないのだ。もちろん、人任せ、人頼りだけのつもりはないが、それ相応の人物は必要であるので。