旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

2010年沖縄見聞記① … 知事選に燃える美しい島

2010-11-29 13:33:56 | 

 

 三日間とも快晴に恵まれ、美しい沖縄を満喫してきました。


       知名崎

  沖縄の海って、どうしてこんなにきれいなんだろう?、と思い続けた三日間だった。聞くところによれば、不純物が少なく太陽の光をよく通し、それがサンゴ礁や藻などを反映して、あのような色合いになるということだ。それだけに、海辺に立っても磯の香りもしない。磯の香りはそれなりに気持ちのいいものであるが、あれも不純物のなせるわざか?それからみると、不純物の塊のような東京の海にあの色合いを望む方が無理なのだろう。
   もうひとつ。美しい沖縄は選挙に燃えていた。沖縄県知事選の投票日を昨28日(日)に控え、国際通りなどは各陣営入り乱れて熱気をはらんでいた。結果的には仲井真氏が勝ったが、伊波候補と互角の勝負と報じられており、まさに鍔迫り合いを演じていたのだ。
 
焦点の普天間移設問題は、やや柔軟性を保っていた仲井真氏が、1月の名護市長選で県内移設反対派が勝利するや「県外移設」の姿勢を明確にした。伊波氏は「国外移設」を主張しており、どちらも移設先を県外に求める点では同じであり、この点では争点にならない。沖縄県民にとって、「県内か県外か」などはもはや争点になり得ないのであろう。戦後65年を経て、いくら代替基地とはいえ「新たに基地を新設する」などもうたくさんだ、というのが真意であろう。
 
さて、この当事者たちの真意を、本土国民はどう受け止め、どう対応すべきなのであろうか? これまで長期にわたって沖縄県民に押し付けてきた問題に、何時までも口を拭っているわけにはいかない。全国民の意思を問い直し、アメリカを含めて真剣に話し合うべき時期にきているのではないか?    

  美しい沖縄……、しかし、その20%の面積を基地が覆い、至るところ金網を巡らせている。一皮むけば、未だ戦後は終わってないのである。

 

      
                           御菓子御殿より


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